STー赤と白の捜査ファイルー 石にしか興味がない女

すきになったりゆー1 ページ31

一気にみんなが帰っていって、シンとなった。

『コーヒーおかわりします？』

赤城「ああ…」

Aは笑顔でお代わりを入れた。

赤城「昔…なんかあったのか？」

『え？何がです？』

赤城「お前の性格からすると飽きっぽい性格だ。そんなお前がこれほどまでに没頭して好きになるなんて相当な理由がないとこうはならないはずだ」

Aはまったく読めない表情でグラスを置いた。

『やっぱ、STってすごいんですね』

赤城はまっすぐな目でAを見ている。

『人間は嘘をつきます。でも…』

赤城「でも？」

『石は嘘をつかないから信じれるんです』

赤城は下を向いて何も言わなくなった。

だがAはすぐ笑顔になった。

『はい。コーヒーに特別生クリーム付ですよ？』

赤城「俺は生クリームなんかいらない」

『じゃあ私がもらいまーす』

赤城「あ、ちょ…」

赤城のコーヒーを飲むA。

赤城「あのな…自分で勝手に入れといてそれはないだろ」

『いーじゃないですか。美味しいですよ？』

そう言ってコーヒーを赤城の前に持っていく。

赤城「そういう問題じゃなくてでな…」

『はい。つべこべ言わずに飲めー』

赤城「んっ…」

無理やりコーヒーカップを赤城の口に押し付け飲ませる。

『はは。赤城はん口に生クリームついてるー』

赤城「お前…」

Aにはいつもの笑顔が戻っていた。

すきになったりゆー2→←ついにぜーいんしゅーごー5　完。

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