数字地獄 ページ25
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女子生徒から圧倒的な人気を誇る二宮先生
授業も理数科目にしては女子生徒が多い。
私は別に先生が目当てじゃない。
上級英語よりは、こっちの方が簡単そうだったから
この科目にしたんだ。
そんな安易な考えが間違いだった。
数字は見るだけで頭がくらくらする。
それほど数学は嫌いだ。
英語にすればよかったと後悔の毎日。
そして授業終了後
私の出来の悪さに頭を抱える二宮先生
和｢お前、授業聞いてねぇの？｣
｢聞いてます｣
和｢じゃあ何でこここうなるの｣
｢わかりません｣
和｢こんなに計算しなくても答え出るでしょ｣
｢…わかんないんだもん｣
和｢授業聞いてんのに分かんねぇの？｣
｢数字とは、お友達になれないんです｣
和｢なんでこの授業とったの｣
｢英語よりは、できるかなって｣
和｢次のテストで赤点だったら留年だな｣
｢うそ！？｣
和｢うそ。でも成績はやんねぇよ？｣
｢そんな……｣
さゆりも彩斗も輝も智も
この授業を取ってないから教えてもらえない。
だからといってこの授業をとってる人のなかに
友達がいる訳じゃない。
｢先生…お助けを…｣
和｢毎日特別授業だぞ｣
｢成績が大事なので…｣
和｢そうだなー、1日いくらにしよう｣
｢お金とるの！？｣
和｢学校の先生って残業手当でないから｣
｢嘘でしょ！？｣
和｢嘘だよ、それじゃ今日からな？｣
｢え、今日から！？やだ！｣
和｢やだじゃねぇよ、智にも言っとけ｣
そして今日から
数字に囚われる毎日が始まった。
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作者名：ぱるぷんて | 作成日時：2018年2月17日 16時
