スターライツの探し人SECOND

88話 ページ42

『夜天…』



話がしたくて、夜天の元に駆け寄る



夜天「A？」



『どーしよー…』



夜天「え？」




『勝たなきゃ…夜天達とはもう縁を切られる』




夜天「あぁ…すっかり誤解してるね」




『そうだね。…負けたら、誤解は解かれるのかな？』




夜天「は？」




私は慌てて口を塞ぐ



ふと、思いついたことを口にしてしまった



でも、それは言ってはいけない言葉でもあった




夜天の目は驚きの色をしている




夜天「…何、Aは僕と仲良くしたくないってこと？」




『ちっ違…！』




否定はできても、言葉が上手く繋がらなかった




夜天「そうだよね。だってAは、僕達のこと、"興味無い"んだもんね」





『…！なんでそんな言い方するの!?酷いよ！』





夜天「酷いのはどっちだよ。今まで仲良しちゃんのフリして、影ではこれっぽっちも興味が無かったんでしょ？ただ、芸能人と仲良いですっていう肩書きのためなんでしょ？」




『違…』




否定したいのに夜天からはズバズバとものを言われる



違うんだよ、夜天


今まで一緒にいたのはただ…好きだから。一緒にいると楽しいからなんだよ…



夜天「何が違うの？説明してよ」




『…』




言えない。"好き"なんてそんなの…



身分違い過ぎて…哀れ過ぎて言えない




夜天「ﾊｧ…君と仲良くしたい。とか考えてた僕が馬鹿だったんだね。」




『え…？』



今、なんて…？




夜天「もういいよ…勝ちたいのか、負けたいのかは君自身が決めれば？」




ｽｯ



夜天が隣から去っていく




『…なんで、こうなっちゃうんだろう』




私はただ…





貴方が好きなだけなのにな






『星野ぁぁー！』




ｷﾞｭｰ




うさぎちゃんと2人で練習している所だったけど、辛すぎて星野に抱きつく



星野「うおっ！なんだよ急に…！」



『私…夜天に嫌われた…』



うさぎ「え？どういう事？」



星野「詳しく説明してみろよ」






『…と、言うわけなの』



星野「それはお前も悪いだろ」



『だよねぇ〜…』



うさぎ「てか聞くけど、Aちゃんはホントに夜天くんから離れたいって思ったの？」




『まさか…！その逆だよ。ずっと一緒にいたい。でも、夜天は私の事恋愛対象として見てないから…それなのに誤解されるのはなんか、すっごく夜天が可哀想に思えてしまって…』




うさぎ「Aちゃん…」

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