距離をとるには ページ22
意を決して
警備員に挨拶をして
自動扉を抜けると駆け寄ってくる
「お疲れ様 約束だれ？」
笑顔でまた聞いてくる
敬語がなくなって、距離も近い
『彼氏です、だから誘うのやめてください』
「居ないって知ってるってば
嫌がるふりやめたら？
気を引きたかったんでしょ？」
何を言ってるんだろう。
わたしは歩みを止めず、なにも答えず
急いでタクシーを止めようと道に向かって手をあげようとした
でも、それは彼によって阻止された
「待って、食事いくでしょ？
車で来てるから、行こうよ」
捕まれた手が思ったより痛くて
思わず怯んでしまう
『…っ…痛いです』
会社から離れたのは間違いだった
私より背が低いといっても力は強い
引きずるような勢いで私を引っ張る
車に乗せられるなんて冗談じゃない
そう思っていると
一台のタクシーが目の前に停まって
男の人が降りてきた
？「A、お仕事お疲れ様
遅いから迎えに来たんだけど
どちら様？離してもらえませんか？」
その人は帽子にマスクをしている
でも私の名前を呼んで
捕まれていた手をほどいて
私の肩を抱き寄せた
？「タクシー乗ってくれる？」
坊っちゃん「貴様は誰だ！」
？「貴様？あんたに名乗る名前なんて
持ち合わせてないんです、言っちゃえばまあ
Aの彼氏です」
坊っちゃん「なんだって！？」
『…言いましたよね、
私、彼と約束があるんです
つきまとうなら、警察にいきます
それと、会社の方に連絡させていただきます』
坊っちゃん「待って、別に、食事に誘いたかっただけで、なにもしていない」
？「男の力でこんなに掴んどいて？」
坊っちゃん「わかった、
すみませんでした
母には言わないでください」
？「じゃあ乗って」
『うん、失礼します』
ドアが閉まって、
マスクの彼が運転手さんに詫びをいれたあと
行き先を告げる。
？「はー、緊張した
とりあえず、走り出したかったから言ったけど、どこで降ろしてほしいとかあったら」
冷静に見つめると、
帽子からは金髪が見えていて、
目元はかわいらしい瞳とほくろ
『ほくと？』
名前を呼んだ瞬間に力が抜けて、
ぽろぽろと涙が溢れた
北人「え？気づいてなかったんですか？
咄嗟に彼氏のふりして
乗ってきてくれたから、
わかってくれたもんだと思ってた」
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みるくてぃー(プロフ) - しゅうさん» 感想いただいたの初めてで感動しています！嬉しいです！そう言っていただけると励みになります！他のグループも是非書きたいです！頑張ります！ (2019年7月23日 22時) (
レス) id: 631805d7ce (このIDを非表示/違反報告)
しゅう(プロフ) - はじめまして！実年齢と同年代の物語がなかなかなかったので、とっても嬉しいです(^^)このお話もとっても面白くて続きがかなり気になります笑更新楽しみにしてます！落ち着いたらランペのほかのお話も読んでみたいです。頑張ってください:) (2019年7月23日 22時) (レス) id: 9acbcf9b49 (このIDを非表示/違反報告)
AMAZING(プロフ) - 雨さん» アドバイスありがとうございます！そうですね、やってみますね、読んでくださってありがとうございます！ (2019年7月17日 18時) (レス) id: 631805d7ce (このIDを非表示/違反報告)
雨 - まだ早いですがこんにちは(*^^*) はじめまして。 いきなりすみません...。 物語読んでいて思ったのですが...。 台詞の行間隔あけてはどうでしょうか？ 行間隔が詰まっていると読みにくいし 誰の台詞なのかも分かりにくいので...。 いきなりですみません(>_<) (2019年7月17日 11時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みるくてぃ | 作成日時：2019年7月9日 19時
