年下じゃダメですか？

余韻 ページ29

連絡先を交換して
マンションの前でタクシーを降りる
見送ろうとしたけれど
危ないからって怒られて
早く中に入るように言われた

オートロックを解除して
中に入るまでを確認すると
北人を乗せたタクシーが走っていった

ああ、私って女の子だったんだな

改めて思った自分に笑ってしまう



北人は、年相応に可愛らしかったり
子供っぽく拗ねたりするのに

頼もしく助けてくれたり

女の子扱いしてくれたり

なんだかドキドキもしてしまう

可愛いって思ってたのになぁ


お風呂から出て
通知を確認したら、北人からで

遅くなって本当にごめんね
今日はありがとう
仕事頑張ってね！
おやすみなさい

と来ていた


こちらこそありがとう！
御馳走様でした

焼肉屋さん、楽しみにしてるね

おやすみなさい


と送信


約束は、水曜日
職業柄、予定が長引くこともあるし
向こうの都合に合わせて動くこともある

北人だって付き合いがあるから、
行けたら行こうというくらいにして
お店と時間だけは決めた

私の知り合いのお店だし、融通は効くので
都合もつきやすいだろうとそうした
いつも一人で行くから
なんだか恥ずかしいけど

明後日は日曜日だし、
買い物にでも行こうかなと
そわそわしてしまう

私なんでこんな乙女モードなんだろう

早く寝ないとと思いながら

なかなか寝付けなかった

ゲットと、発見と→←帰り道２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す