【あんスタ】あの日常が戻ってきた瞬間に来てしまった女の子10

第484話 ページ39

｢にゃあ！｣

ペシッ

ティアは鳴きながら私の上に置いてあった目覚まし時計を叩く

そして叩かれて落ちてきた時計を見た

『……え』

時計を見ると8時20分

HRが始まるのは8時30分

家から学校でも最低10分はかかる

ということは……

『遅刻決定だ……』

まぢかよ

｢にゃあ〜？｣

落ち込む私にティアはぽんぽんと膝の上を叩く

『起こしてくれてありがとね、ティア』

｢にゃあ｣

私がティアの頭を呼ぶと気持ちよさそうに擦り寄ってくる

私は急いでティアに餌を出し、制服に着替えて部屋を出た

バンッ！

『お母さん！！』

私は勢いよくドアを開けた

いつもはいるお母さんが今日は居なかった

テーブルに近づくと一枚のメモが置いてあった

［Aおはよう
お母さん、急遽、仕事が早出になったのでもう行きます。
スープは温めてね。遅刻しないように］

『……遅刻だよ』

お母さんのメモ書きにため息をついて、コンロの所に行く

コンロの上に置いてあるお鍋の中にはコーンスープが入っていた

私の家の朝ごはんは和食じゃなく洋食だ

第485話→←第483話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す