◆お仕事帰り ページ2
『はぁ、疲れたぁ……!』
溜息をつきとぼとぼといつも通りの帰り道を歩く
自分が疲れている原因は、任務でテンションを上げすぎたことだろうか。
楽しくなってきてしまい、テンションの上昇に修正がつかなくなったのだ。
『国木田くんにもキレられたし「お前が無駄にテンションばかり高いから、13分予定が遅れただろう」って……』
『確かに悪かったかもだけどさ!?』と1人でブツブツと話している姿は他人から見ればコレこそ「変人」だろう
夜道に街灯が照らしほんのりと不気味な雰囲気を帯びている
そして、夜の寒さから来る体温の減少は心地よい
夜空に細かく散らばる星や孤独さを味合わせる月など、夜には妖しい魅力が沢山詰まっている
『…?あれは、』
自分の目に止まったのは……
?「にゃ〜お…」
『黒猫だ!めっちゃ可愛い…!』
黒猫「にゃ〜お…」
その黒猫の前に手を出してみるとスリスリと寄ってきた
黒猫「にゃ〜お…」
じゃれた拍子にキーンと何かが落ちる音がした
『何か落としたよ?』
落し物を見てみると、指輪のようなものが転がっていた
その指輪は金色に輝いており、高価なものなんだろう。
黒猫「にゃ〜お…」
タッタッタッと黒猫は軽々と動きこの場を去ってしまった
『明日乱歩さんに駄菓子で交渉して、持ち主を見つけるか……』
私のポケットマネーっ!!!
『どうせ返すし…少しだけなら嵌めていいよね…?』
私はアクセサリーも何もつけておらず特にオシャレという拘りもないため、「女子力ない」とからかわれ終いだ。
オシャレで指輪を付けている人もいるし少し気になったのだ
スっと指輪を嵌めてみると………
意識が遠のくのを感じた。
黒猫「にゃ〜お…」
『さっきの黒猫?』
黒猫「こんにちは。」
『ぎゃあ!!喋ったァァっ!?』
黒猫「人はみんな心に闇を抱えながら…毎日何とか生きている。」
『無視?』
黒猫「歩みを止めれば、すぐにバランスを崩してしまうから。
なるべく苦痛を感じないように…わざと意識を鈍らせながら…」
『…………』
黒猫「そして、気が付けば時間が流れて…少しの後悔を抱えて死んでいく…
私…貴方にはそうなって欲しくないの。
そして…彼らにも…」
『…彼らって?』
黒猫「お願い。彼らを助けてあげて…
みんながあなたを待っている」
『無視』
黒猫「大丈夫…すぐ分かるわ
さぁ、目を開けて…また会いましょう…」
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闇桜 - これからも作者様のペースで頑張ってください!応援してます! (12月9日 0時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - あっ、待ってごめんなさい!!間違えて文章の途中でコメントしちゃいました🙇 (12月9日 0時) (レス) id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
闇桜 - 初コメです非ログです失礼します!文ストもあくねこも大大大好きです!私もずっと待ってるので (12月9日 0時) (レス) @page15 id: 479adc5629 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - いえいえ!ずっと待ってるので作者様のペースでお願いいたします! (2022年12月17日 1時) (レス) @page14 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます!こんな更新速度ゴミな駄作読んでいただけて光栄です。楽しめる作品になるよう今後も頑張るので良ければチラッとでも見に来てください! (2022年12月15日 23時) (レス) id: 38ef53deb4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あまね。 | 作成日時:2022年5月11日 22時