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*Temptation 6* ページ6

私は今、とても幸せだ。


天喰環さんと感動的(?)な再会を果たして数時間が経ち、今日最後の授業が終わった。

教室に帰った時にはみんなから、というよりは騒がしい男子と女子メンバーからの質問責めを浴びたが、幸せ、としか言えなかった。



「A!この後女の子メンバーでカラオケ行くんだけど!」


『ああごめんね、三奈ちゃん。

私、今とても天喰さんに会いたいの、…だから会いに行かなきゃ。』


「そっか!じゃあ仕方ないね〜!」


両手を合わせ、ごめんねのポーズ。

私にとって初めての友達方との初めてのカラオケなら喜んで行きたいけれど、今の私の心境はそれどころじゃないのだ。

みんなにはまた寮に戻った時にでも謝ろう。

そう思案して鞄を持ち、席から立ち上がると、もう1度三奈ちゃんに謝ってから小走りで教室を出た。



まだ2回しか会った事ないのに、どうしてこんなにもドキドキしてしまうのだろう。


きっとこれを、

この気持ちを、

"恋"、と呼ぶんだろうね。


廊下を走り、息を切らしながら3年の教室が並ぶ階まで急いで階段を駆け上っていく。


あともう少し、最後の踊り場に差し掛かった。

────────が、



『!ッ、きゃっ、』


「う、わっ…!」



あまりにも彼のことを考えすぎて眼の前が見えていなかったのか、階段を降りてきた人と勢い良くぶつかってしまう。

衝撃で体制を崩し、足元のバランスが不安定になる。


──────やばい、落ちる…っ!


階段下へ傾く身体に反射的に衝撃に備えて強く目を瞑る。


ああ、絶対痛いだろうな、


なんて頭は冷静で。



しかし、力強く手首を掴まれたと思えば思い切り前方に引っ張っられる感覚。

そして、身体を走るわずかな衝撃。



『い、た…っ、

って、………………あ、天喰、さん、』



目を開くと、私は階段下に倒れてなど居なかった。

が、私は天喰さんの上に倒れている状況で。


どうやら天喰さんは落ちそうになった私を引っ張り上げて助けてくれたようだ。

眼の前にある完璧に整った顔と、背中を打ったのか痛みに歪むその表情に、みるみる内に顔が真っ赤に染まっていく。



「ッ、……し、神毒さん、…だ、大丈夫?…怪我は?」


『だ、だだだ大丈夫ですっ、…ごめんなさいっ、ありがとうございますッ、』



助けてくれた天喰さんの方が絶対痛いに決まっているだろうに、私の事を心配してくれるなんて嬉しい。

今はそれどころじゃないのに、そんなことを思ってしまうなんて。

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はちみつ - めっちゃ環くん可愛い!続きお願いします、! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 53b7ff09fc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ぱふぇ - 環くんがめちゃくちゃ可愛いです! ついついニヤけてしまいました! (2018年2月25日 20時) (レス) id: d968ce28b5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - キュンキュンさせて頂きました( ˇωˇ )スヤァ (2018年2月14日 16時) (レス) id: d47b400241 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - リディア94さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!更新頑張りたいと思いますm(_ _)m (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed0fe2229 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ドキドキキュンキュンします!!更新楽しみです!応援してます!! (2018年1月27日 20時) (レス) id: df07763634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:するめ | 作成日時:2018年1月12日 19時

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