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*Temptation 3* ページ3

気が付けばあの出来事から1年が経っていた。

あれ以来出会えた事は1度も無い。


しかし、私にはあれから変化がある。


もう1度彼に会いたくて、

彼の隣で戦えるようなヒーローになりたくて、

死に物狂いで自主的な訓練と勉強に励み、あの雄英高校ヒーロー科に合格できた事だ。


と言っても、その判断が遅過ぎて元々は地元の高校に入学していた。


そう、転校した、と言った方が正しいのだ。


勿論そんなに簡単に転校できる訳も無く、勉強と実技のテストを受けて、だ。


あれからもう早数ヶ月は経とうとしている。



「Aちゃん、ぼーっとしてどしたの?」


「もしかして、また運命の人の事を考えているのかしら?」


『う、…お茶子ちゃん、梅雨ちゃん、』



それはもう、私の思考回路をこれ程までに奪うのはあの人だけなのだ。


────────会いたい、


日に日に増していくのはその気持ちばかり。



『聞いてくれよ私の初めての友達方よ、

いったいいつになったら私はあの人に会えるのかなぁ……、』



机に突っ伏しながらそんな泣き言を呟くと、お茶子ちゃんと梅雨ちゃんは顔を見合わせて苦笑を零した。

このクラスの人達は記念すべき私の初めての友達なのだけれど、毎日毎日あの人の事しか話してないような気がする。



「Aちゃんは本当にその人の事が好きなのね、」



首を傾けながらそう洩らした梅雨ちゃんに、思わず頬に熱が募っていく。


ああわたし、きっと顔が真っ赤だ。



「なぁなぁ、ンでそのヒーローってなんて名前なんだ?」


「俺も気になる!」


『……いきなり話に入って来ないでよびっくりするから、切島くん、電気くん。』



真っ赤な顔を隠すため、窓の外へと顔を逸らしながら話に割り込んできた2人へ視線を向けた。

君達が大きな声を出したせいで、クラスの視線は一直線に私を向いている。

あまり見ないでほしい。



『ええっと、……天喰、環、さん、…ってヒーローなんだけど、』



照れくさくて、指先で頬をかきながらそう言うと、なぜかみんな目を丸く見開いて驚きの表情。


え、なになに、…わたし何かおかしい事言ったかな。



「ああそうか、神毒さんはインターンの時はまだ居なかったもんね。」



納得したように1人頷く出久くん。



『…インターン?でも私、仮免は取ってるよ?』


「いやいやそうじゃねーよ、





天喰環さんって、3年の先輩だぜ?」



その切島くんの言葉に、私の心には衝撃しか走らなかった。

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はちみつ - めっちゃ環くん可愛い!続きお願いします、! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 53b7ff09fc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ぱふぇ - 環くんがめちゃくちゃ可愛いです! ついついニヤけてしまいました! (2018年2月25日 20時) (レス) id: d968ce28b5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - キュンキュンさせて頂きました( ˇωˇ )スヤァ (2018年2月14日 16時) (レス) id: d47b400241 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - リディア94さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!更新頑張りたいと思いますm(_ _)m (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed0fe2229 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ドキドキキュンキュンします!!更新楽しみです!応援してます!! (2018年1月27日 20時) (レス) id: df07763634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:するめ | 作成日時:2018年1月12日 19時

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