*Temptation 15* ページ15
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その日は寮に戻ると、共同スペースにてクラスメイトからの質問責めを浴びる事になった。
「先輩と何してたの!?」
「キスとかしたの?」
「一緒にサボる程だから付き合ってんのかと思ったけど、」
特に女性陣からだが、告白は断わられたと言っても中々離してくれず、疲労が溜まっていく。
相澤先生のお叱りに反省文と疲れたのだから今日は放っといてほしいのが切実な願い。
『…ああでも、天喰さんの事諦めた訳じゃないからね。』
なんて笑みを作ってみれば、次は電気くん辺りからさすが!なんて声が上がる。
てっきりAちゃん慰めパーティを開こうなんて言ってたものだから、からかわれると思っていたから内心驚いた。
「Aちゃん、明日も先輩にアタックしに行くの!?」
「私達、みんな応援してますわ!」
そろそろ解放されるかと思ったけれど、恋話好きの女子(特に三奈ちゃん)というのは中々手強い。
次から次へと来る質問に圧倒されてしまう。
『……あ、えっと、』
後髪を掻きながら視線を下に向け、曖昧に声を出した。
頼むからもう寝かせてください…!
そう叫びそうになった矢先、私と三奈ちゃん達の間に割って入る影。
『!、…と、轟くん。』
どうしたの、なんて言葉を発する前に力強く手首を掴まれて強引に立たされる。
「そろそろこの辺にしといてやれよ、…神毒、疲れてるだろ。」
轟くんの意外な行動に私はもちろん、その場に居たみんなが硬直。
そして、静かなその圧力にみんなが渋々と身を引き、ごめんね、と。
『みんな…、また明日話そうね、』
落ち込む三奈ちゃん達に笑みを浮かべたものの、ずるずると引き摺られるように轟くんに引っ張られ、そのまま共同スペースを後にした。
その手がようやく解放されたのは自分の自室に到着した時で。
『…ありがとう、轟くん。』
「御前が疲れてんの、分かってただけだ。」
『…うん、でもありがと、』
まさか轟くんが助けてくれるとは思わなかったせいか、どんな顔をして良いのか分からない。
気まずい空気が流れ、何か話題をと記憶を探ってしまう。
「そういや、」
しかし、轟くんが先に切り出してくれた。
「…あれから、大丈夫だったか?」
『……あれから?』
「あの先輩に連れて行かれた後の事だ。
神毒が抵抗したら助けようと思ったが、御前大人しく連れて行かれただろ。」
もしかして、ずっと心配してくれていたのだろうか。
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はちみつ - めっちゃ環くん可愛い!続きお願いします、! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 53b7ff09fc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ぱふぇ - 環くんがめちゃくちゃ可愛いです! ついついニヤけてしまいました! (2018年2月25日 20時) (レス) id: d968ce28b5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - キュンキュンさせて頂きました( ˇωˇ )スヤァ (2018年2月14日 16時) (レス) id: d47b400241 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - リディア94さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!更新頑張りたいと思いますm(_ _)m (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed0fe2229 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ドキドキキュンキュンします!!更新楽しみです!応援してます!! (2018年1月27日 20時) (レス) id: df07763634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:するめ | 作成日時:2018年1月12日 19時