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*Temptation 1* ページ1

物心つく前から"親"なんて存在はきっと私には居なかったんだと思う。

そう、本来なら私の"親"と呼ぶべきの人間は、ヒーローの皮を被った欲まみれの汚いものだった。



「 アンタはどうして簡単な事も出来ないの! 」


「 これじゃあ俺達の面目丸潰れじゃないか! 」


「 アンタなんて家の子じゃないわ! 」



毎日散々言われたそんな台詞も、ただの思い出したくない昔話で。


私の地元では有名だったヒーロー、私の"親"と言うべき2人は、生まれてきた私に迷惑な程の期待を寄せていた。

地元テレビで特集を受けた際には私の事を"天才"だと言いふらした挙句、その自分勝手な理想を私に押し付ける始末。


けれど、過去の私は自分の個性を上手くコントロールするどころか全く発動出来なかった。


ここまで話せば後はもう言わなくとも分かるだろうけれど、もう悲惨な過去だった。



『もう死んでしまいたい』



"親"と言うべき存在の所為で、中3になった今でも友達と呼べる人は誰1人として居ない。



ああ、なんて寂しい人生だったんだろう。



もうどうして自分がこの世に居るのかも分からなくて、気が付いたらどこのビルかも分からない屋上。



さよなら、世界。



さよなら、私。




目を瞑り、とん、と軽く地を蹴って、私は真っ逆さまに落ちた。





───────はず、なのに。





身体に受けた衝撃はぬるりとした柔らかくて弾力のある感触。


あれ、痛くない。




「あ、の…、君、大丈夫?」




と、見知らぬ人の声。



ゆっくり目を開いた私の視界に入ったのは、それはもう整った顔の男の人、と、赤い触手。




『……すみません、私そういうプレイには興味なくてですね、』




なんて口走った言葉は、自分でも何を言っているのか分からなかった。

*Temptation 2*→



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はちみつ - めっちゃ環くん可愛い!続きお願いします、! (2018年10月16日 17時) (レス) id: 53b7ff09fc (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ぱふぇ - 環くんがめちゃくちゃ可愛いです! ついついニヤけてしまいました! (2018年2月25日 20時) (レス) id: d968ce28b5 (このIDを非表示/違反報告)
ありす(プロフ) - キュンキュンさせて頂きました( ˇωˇ )スヤァ (2018年2月14日 16時) (レス) id: d47b400241 (このIDを非表示/違反報告)
するめ(プロフ) - リディア94さん» 嬉しいお言葉をありがとうございます!更新頑張りたいと思いますm(_ _)m (2018年1月30日 21時) (レス) id: 8ed0fe2229 (このIDを非表示/違反報告)
リディア94(プロフ) - ドキドキキュンキュンします!!更新楽しみです!応援してます!! (2018年1月27日 20時) (レス) id: df07763634 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:するめ | 作成日時:2018年1月12日 19時

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