【問題児たちが異世界から来るそうですよ?】YES?えっと、驚きです

四十六射目　Wratten Fen gar？ラッテンフェンガーね ページ47

「ラッテンフェンガーって確か、ネズミ取りの男?」

十六夜「あぁ。さしずめ敵はハーメルンの笛吹だろうな」

黒ウサギ「ハーメルンの笛吹ですか!?」

白夜叉「どういうことだ、小僧ども」

「？」

カロメ「ハーメルンの笛吹。元魔王下部のコミュニティ。幻想魔道書郡、グリムグリモワールというコミュニティ。とあるコミュニティによって潰されたところだな。白夜叉と黒ウサギの反応は、『魔王がいなくなったから力を失ったはずのコミュニティが災厄をばらまこうとしているのでは』という疑いだろう」

白夜叉「カロメの言うとおりだが・・・何処でそれを?」

カロメ「元情報屋の性かね。暇があったらあちこち回って資料を探してた」

へぇ、さすが

白夜叉「だが、どうしてラッテンフェンガーがハーメルンの笛吹?」

十六夜「それは、御チビが説明してくれるぜ」

ジン「は、はい。グリム童話であるハーメルンの笛吹。ハーメルンはその物語となった事件の起きた街の名前です。百三十人の子供の誘拐事件。誘拐した犯人こそ、ハーメルンの笛吹、ネズミを操る道化師だったと言われています」

「ラッテンフェンガーはドイツ語でネズミとりの男だっけ？隠語だよ」

・・・ん？飛鳥が少し落ち込んでいるね
膝の上にいる妖精かな?
でもカロメが何も言わないし、味方だろうね

白夜叉「万が一の場合はおんしらの出番じゃ。頼むぞ」

「いえっさー」

カロメ「まぁ、できる限りはしてやる(もう時間もないしな)」

・・・マジですか

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