【PSYCHO-PASS】犯罪者?犯罪者っす

第十八話　常守?まぁね ページ18

常守『どうして、システムを壊そうなんて考えたんですか?』

「んー、せやなぁ。さっきも言ったけど私が殺されたから、というのもあるけど、なにせつまんないからなーこの世界。私としては自由のないつまらなさだよ」

常守『けれど、システムがあれば―――』

「さて、システムがあれば犯罪が減ると思っていたのだが、そうでもなかった。私いろんな世界見てきたけども、無駄に自由を消した世界だね」

常守『・・・』

「あの白髪、たしかドミネーター聞かないよなー・・・限定解除、ただし捕獲モード。その機体だけそういう扱いにしておくから、おねがいねー常守ちゃん」

常守『・・・あなたは、どうして執行官になったんですか?』

ふむ、その質問は結構困るなー

「そうだねぇ。面白そうだから、かな？そういえば最初っから私の犯罪係数って検索できなかったみたいだけど・・・はて、私は本当に犯罪者なのだろうか?」

常守『え？』

「あー、言い方間違えた。犯罪者とは何だろうか、かな？」

私が犯罪者なのは当たり前だわ









「映像がないっ!」

捕まるかなー。捕まるといいなー

常守『一つ、提案があります』

「はいはいなんでごぜーやしょう」

常守『これが終わったら、戻ってくる気はありませんか?』

「・・・ふむ、どうやって戻れと?私が脱走した疑惑は大きいと思うのだけども」

常守『あなたが何者かはわかりません。けれど、戻るくらい簡単じゃないんですか?』

「・・・常もっちゃん変わった?タフだねぇ。まぁ私の正体は追々として、確かに不可能じゃないよー」

ふむ、まぁ私裏方っていう性格じゃないからなー









結果だけ言えば、白髪君は死んで、狡噛慎也は逃走しました

常守「結局、私は・・・」

「まぁそのあたりは私は何とも言えぬが、とりあえず私は復帰することにしましょう。その方が面白そうでさー。システムはまぁ、勝手に動いていればいいと思うヨー」

システム『・・・あなたは、何者ですか』

常守「っ!?」

「あぁしゃべるのよこのシステム。私かー、そうだなー。それは黙秘権を行使することといたします」

・・・付け足すならば

「なんだか全能だのなんだのと考えているようだから行っておくけど、この世に全能なんてないのよー。世界を作った神ですら、自分の娘の行方を見失ってしまうくらいにはねー。という言葉を踏まえて、私を『何者か』なんて尋ねている時点でそりゃあ間違ってる。私は『何か』だしね」

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