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だから……試してみたかった。
この部屋には社長と智さんと相葉さん。
社長と智さんは大丈夫だから
相葉さんに頼んでみよう……
私は壁に寄りかかっていた相葉さんのところへ行き、あるお願いをした。
【私を抱きしめてくれませんか】
顔見知りな人なら少し触れるのは大丈夫。
けど、抱きしめられるのは……
自分でも怖い。
けど、自分でも知りたい。
克服したいんだ……
「え？……いや、そりゃ、ダメじゃない？…………いいの？」
相葉さんは何も知らないわけじゃない。
ここにいて、多分社長と知り合いだろう。
真純さんと翔さんが従兄弟で翔さんの下で働いている相葉さんなら、私の今の現状を知っているはず。
私が頷くと、相葉さんは
「……なら」と言って腕を回した。
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作者名：sumika
| 作成日時：2018年1月25日 19時
