今日:26 hit、昨日:3 hit、合計:328,513 hit
小｜中｜大
2 ページ7
大学を卒業して、
彼は東京の大手企業への就職が決まった。
.
彼が東京へ行ってしまう最後の日。
彼はどうしても新幹線に乗れなくて、最終まで駅で過ごした。
.
ただ、何本も目の前を通り過ぎる新幹線を見ながら
何も話すことなく。
.
だけど繋がれた手は、暖かくて、彼との時間に酔いしれた。
.
.
「離したくないな」
いよいよ最終の新幹線がホームに滑り込んだとき
そう言う彼の手を私がそっと離した。
.
「すぐに会えるよ。会いに行く」
それは精一杯の強がりだった。
だけど、彼の未来を応援したい。
.
私がこの手を離さなければ
彼は安心して東京へ行けないから……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1078人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：sumika
| 作成日時：2018年8月15日 0時
