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「あっ、あと１時間したら次のバイトが来るから、上がっていいわよ」
そんな真由子さんの言葉に驚く。だって、今日の
シフトは夕方までのはず。
『いえ、でも』
「いいの、デートしてらっしゃい。たまに会える時間は
大切にしなくちゃ。遠距離の達人が言ってるんだから
言うこと聞きなさいよ」
『……すいません』
ショウウインドウのところにいた潤さんも、
こっちを見て微笑んでいる。
.
「すいません。俺が突然来たりしたから」
「いいえ。やっと来てくれたという感じよ。私も主人も
この日が来るのを首を長ーくして待っていたの。
こんないい子の彼氏だから、素敵な人に違いないって。
思った以上だわ。会いたくなって来ちゃうなんて」
.
そんな言葉に恐縮しつつ、私達は素直にその言葉に
甘えることにした。
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作者名：sumika
| 作成日時：2018年8月15日 0時
