Still Love You.【SS】PART2 (ページ40)

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3人のページ40

すぐに戻ってきた俺を見て、修と舞は驚いた顔をした。

そこに新たに加わっていた美央だけが意味不明というような顔をした。

なんだよ、溜め息吐きたいのはこっちだ。

『翔。随分早い帰りじゃないの』
皮肉を込めてそう言うのは修。

「…ちょっと話したら逃げられた」

『あらら、翔も本当に枯れたね』
そう笑うのは舞だ。

『枯れるってなに？翔ちゃん、枯れたの？』
食いついてくる、美央。

『翔ね、Aにフラれちゃったの。捨てられちゃったの』

「おい！」

『えー！じゃあ、やっぱり2人は付き合ってたの？なんだ、Aってば否定するんだから』

『でもね、うちのお母さんがAに新しい彼が出来ちゃったって言ってたよ』

『え、新しい彼？……あー、それってもしかして、幼稚園の、』

「分かんねーよ」

『へ？』『は？』『ん？』

俺が口を出した途端に3人がこっちを向く。

なんなんだよ、一体。

「いや、分かんねーじゃん。…アイツに男が出来たかなんて」

『……翔、おまえも嫉妬すんだな』

『兄貴も思った？私も今同じこと思った』

『私も私も』

「おい、何なんだよそれ」

『翔、嫉妬しといて何分かんないフリしてんの？それって男として、ちょーダサいよ』
真顔でそう言う舞の言葉に思考回路がショートする。

『まぁ、確かにAに彼が出来たかなんて分からないけどさ、我が妹は可愛いので、そのうち持って行かれちゃうよ』

「…………」