遠キョリ恋愛 (ページ9)

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剛典side

今日は雑誌の撮影日

今回の衣装は今話題の
スタイリストさんのコーディネートらしい

それも結構な美人らしくて、

そういえば健二郎さんと臣さんは一週間前から張り切ってたな

撮影場所に着くと
着々と準備が行われていた

会う人1人1人に挨拶をしていく

早朝から俺らのためにって思うと、
胸が熱くなる

そんななか
一際楽しそうに準備をしている女性がいた

顔までははっきり見えなかったけど、

熱心に仕事をしてる姿に

俺は目を奪われたんだ

あとで三代目全員で挨拶に言った時

俺は心臓が飛び出そうになった

初めての感覚だった

飛び込んできたというか、

なんというか、

そう、

俺にとって彼女は運命の出会いだった

.

でもその後は話すことなく終盤を迎えた

一番最後は俺

そんな時にトラブルが発生した

名付けて
俺の衣装破れる事件

メンバーみんな
あちゃーって声を揃えて言うし

どんな状況か知りたいから、
トイレ行くフリして見に行く。笑

俺中学生かよ

見に行くと、派手にぶちまけたなって感じ

すると城崎さんが

｢すみません。
メンバーさんたちが着た衣装を触りたくなるのはわからなくはないですが、、、

正直言って迷惑なんです、、、。

私たちはあくまでも裏方の人間です。撮影が順調に進むようにするのが仕事じゃありませんか？｣

ポツリポツリと話し始めた

撮影を見ている時に
彼女をチラチラ見ていたけど、
アシスタントの子をしっかりサポートしてるし、寒そうにしているスタッフさんがいると、自分の上着を貸してたし、

そんな優しい彼女だからこそ、衣装を破ったスタッフさんに言える言葉だった

気づいたら、俺は影から出て

｢俺、今度でも大丈夫だよ？｣

ってキザな言葉を言っていた
めちゃくちゃ後悔したのに

彼女は本気で悩んでくれた

すると、
何かを思い出したかのように顔をあげると
アシスタントの子と走って行った

俺はどうしたらいいのかわからなくて
立ち尽くしたまま

｢あの、、｣

3人の女性スタッフさんが話しかけてきた