遠キョリ恋愛 (ページ21)

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ピピピピッ

体温計に表示された

37.2

という数字

｢うん、良くなってるね
でも今日1日休まなくちゃね｣

剛典｢えー…仕事……………｣

仕事を休むことを悲しんでる剛典くんと違って、
私は今日は仕事がない日

オフでよかったよ、、笑

寝落ちしてから１回も起きなかったし、
たぶん変な寝方して首が痛い、、笑

痛みにデリケートな私は
首が痛いと仕事にならない

｢今日はどんなお仕事なの？｣

剛典｢今日は啓司さんとTETSUYAさんと飲む仕事｣

あーなるほど笑

EXILEは上下関係が厳しいんだったっけ

たまたまテレビで見てた新生EXILEの
しゃべくり007で言ってたような、
言ってなかったような、、

｢私は先輩とかないし、
なんなら、私が先輩だね｣

剛典｢先輩いないってめちゃくちゃ楽じゃない？｣

｢こら、心の声漏れてるよ！笑｣

剛典｢ああ、俺としたことが、、笑｣

｢もう笑｣

こういう他愛もない会話でさえも幸せな私

翔ともこんな会話できたらいいのにな

私は翔のこと大好きだよ

翔は、私のことどう思ってるの……？

剛典｢Aちゃん？｣

｢あ…。
ごめんね、なんの話だった？｣

剛典｢何も話してないよ、
Aちゃんがぼーっとしてるから、
俺の風邪が移ったのかと｣

私、まじで最低

他の人の前で、自分の彼氏のこと考えるなんて
どうかしてるよ、

オマケに心配までさせちゃって……

いい歳した女が、情けない

｢風邪移ってないよ！
ごめんね、心配させちゃって、、｣

剛典｢それならいいんだけど｣

｢大丈夫だよ！
もう9時だし朝ごはんにしよっか｣

剛典｢うん｣

自分が作ってしまった重たい空気から
早く逃げ出したくて、

朝ごはんにしよっか

なんて、言っちゃった

ほんとに自分が嫌になる

それでも、剛典くんは

私が作ったご飯を美味しいって食べてくれる

なんて剛典くんは優しいんだろう

剛典くんみたいな人が
彼氏だったら…

どれだけ人生が楽しいんだろうな……………

この心の声が後に人生を変えるなんて
その時の私は知る由もなかった