遠キョリ恋愛 (ページ19)

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加藤さんに寝室に案内してもらった

ダブルベッドで大の字で仰向けになって
寝ている剛典くんがいた

ちょっとごめんね

と心の中で呟きながら、

そっと、おでこに手を当てる

ちょっと熱高いなあ、、

確か、剛典くんの家に来る前に
薬局で冷えピタを買ったはず…

お、あったあった

冷えピタを貼ってあげると

心なしか、表情が柔らかくなった気がした

そうだ、忘れてた

と思って、

時計をみると午後10時30分

｢加藤さん、
あとは私が見ておくので、帰ってもらっても大丈夫です｣

加藤｢いいんですか…？｣

｢はい！
お子さん待ってらっしゃいますよ｣

加藤｢ありがとうございます…！

では、また｣

｢はい、お気をつけて｣

さようならと言って加藤さんは帰って行った

私も子どもが出来たら、あんな感じかな？笑

そんなこと今はどうでもいいや

剛典くんをちゃんと見ておかないと

剛典くん、起きたらびっくりするだろうな…笑

キッチン勝手に借りてもいいかな

お粥作りたいけど、、

後で謝ればいいか

剛典くん、ごめんなさい！キッチン借ります！

.

意外と整ってるキッチン

包丁も綺麗に研いであるし、

置く場所もきっちりしてる

なのに、なんであんな抜け殻が……笑

よし、完成

リビングついでに片付けちゃお

｢これ、いつのタオルなの…笑｣

絶対洗濯してないでしょ

っていうタオルが5枚ほど

その割には、結構な値段がつきそうなタオルばかり

ズボンも脱いだそのままの形だし、

それが2.3個

洗濯ぐらいしなよ～って1人で突っ込む

その時、

ブーブーブーブー

携帯の着信音がなった

私は仕事の依頼が来た時、
すぐに電話を取れるように、常に音は聞こえるようにしてる

だから、

剛典くんの携帯ってことはすぐにわかった

寝室の方でなってたから行ってみると
案の定、剛典くんの携帯が鳴っていた

相手は

＂直人さん＂

三代目よリーダーさんからだった

電話に出ようかと思ったけど、

なんで女の人が出るんだ？って
びっくりされると思う

けど、

急用の場合は、出た方がいいよね、、

考えてるうちに、着信音が鳴らなくなった

よかったのか、よくなかったのか…笑