式の日決まったのに今さっき彼が実況者って知った

甘いは正義 ページ34

お待ちかねの土曜日！！！
ケーキ！HappyDAY！！
彼と会う機会を潰したのだから、今日は満足しなちゃいけないな！あと、美味しかったら後日2人で行きたい。

さて、テンションを無理に上げたせいで既に使い果たしてしまった感が否めないけど気にしないよ。



「つか遅ない？死んでんの？」

約束の10時は過ぎている、にも関わらず一向に現れる気配がない。場所を間違えたのかとLINEを開きGoogleマップで検索をかけるが変わらない。ここだ。

考えたくはない、多分電車が遅れているんだ。そう自分自身に言い聞かせながらも手は私の疑いを明確なものにしようと電話へと伸ばす

『ごめん...寝てた』
『今家やわウケる』

「殴って良いか？」

低血圧だからって寝坊を許しはしない。まだ謝れる春雨は許すが電話口ですら笑う余裕満々の酢飴は許さん、どうせ深夜にデレ●テしてたんだろ知ってるんだよ。

しかし、こう文句を垂れてもあいつらが来るまで30分以上掛かる、こういう時は車で来ればよかったとか思うが、如何せん駐車場代も馬鹿にならない。まあ電車賃も高いんだけどね。

「なんかコーヒーでも飲んで待つか」

もちろんスタ●ではない。友達待つためだけにスタ●とか入れるほど心臓鍛えられてないよ！スタ●はスタ●に行くって事前に意識しないと入れないし頼めない。

だからなんか多分何店舗か構えているであろうけど認知度が低いオシャレなカフェにフラっと立ち寄る。
初見の店って良いよね、緊張しないし何が正解かわかんないからどれでも同じ味する。え、それって良い事じゃないだろって？それな。

「うっ、やってしまった...」

初めての店ってオリジナルのブレンドコーヒー飲みたくなるよね、うん。そして毎回ミルク頼むの忘れるんだよね、うん。つまりこのコーヒー完全にブラックなんだよね、うん。
くっそ、子供舌の私にとってこのコーヒーは難関、それに私は猫舌だ、難易度は更に上がる。

だがコーヒー然り紅茶然り、温度が下がったお茶は不味い。マジで不味い。

だから私は飲まなければならないッ！飲める飲めないではなく、私はここで飲まなくちゃいけないんだ！！！



「遅くなった、ごめん。酢飴はまだ？」
「まだだよ、うん。」
「もうちょい待つか...てか顔色悪くない？」
「......気の所為やで」
「間、長くね？」

ブラックコーヒーの良さがいまいちわかんにゃーい＿＿＿☆(´･ω･`)

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