式の日決まったのに今さっき彼が実況者って知った

嫌な予感(os) ページ25

「大先生なにー？俺今から仕事なんやけど」
『あっ、ごめんねマンちゃん！』
「別に余裕あるから良いけど」

朝から急に電話を掛けてきたのはクズの代名詞を持つ友人の鬱先生、本名は【ーーー】って言うけどまあ、どうでもいいよね。

『あのな、うん、いやほんま何から話したらええかわからんけどさ、うん』
「うん？何？」

普段は饒舌なくせに中々本題に入らない大先生、最近の羽振り的にお金貸してってわけでもないやろうしホンマなんなん？

『嫁さんの連絡先教えて？』
「切るね」
『待って待ってマンちゃんちゃうの！何がとか言えへんけどほんまちゃうんすよぉ！』

こいつに会わせんのやっぱやめとけば良かったな、俺の嫁さんに手出す気満々やん。よく俺に連絡先聞こうとしたな、その心意気だけは買ったるけど今後一切会わせんわ。

『あの、トントンがぁ！トンちって言うかグルちゃんがね！ヤバいんよ、本当にヤバいんで嫁さんの安全のため連絡取れるようにしとこうと』
「詭弁かな？つじつまどころか脈略すらないけど」
『ほんまなんすよ！信じてください！なんでもするんで！』
「ん？今なんでもするって」
『アッ♂』

一応NTR目的で連絡先知りたいわけじゃないのは信じてあげるとして、グルッぺンがヤバいって今更やろ？だから俺もグルッぺンには会わせんように気ぃ使っとったし。

もしかしてグルッぺンが俺の嫁さんに手出そうとしとんのか？安全のためって言って大先生が手出そうとしとんのかもしれんけど。

「一応信じとくけど、それと嫁の連絡先教えんのは別問題やからな？」
『それは重々承知しとりますんで、とりあえずグルッぺン警戒しとけってトンちが』

トントン？トントンが提案しとるんやったら一考の余地はあるなぁ。じゃあグルッぺンが手出そうとしとんのはマジなんか、なんか急に不安になってきたな。何が狙いなんや？

「ほんで、話はそれだけなん？」
『あっ、うん、そう。ごめんね。』
「いや、全然ええんやけど。グルッぺンには今後一切会わせんって決めたから安心しとき」
『うん、ありがとうマンちゃん』
「じゃあ切るわ」
『ばいばーい』

...まだ時間あるな。

「A、おはよ〜」
『うん、おはよう！急やね、どうしたん？』
「なんか声聞きたなってな」
『えー可愛い〜！』

出勤前で良かった！声可愛い！
もしグルッぺンが何かしらちょっかいかける気あっても、Aの事は俺が守ったる。



遅かったりするけど、それを知るのはもっと後だったりする。

閑話【軍パロ】→←嫌な予感

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す