57 ジャパン久々の登場 ページ8
「(うーん?? 月島くんが私と行きたいところってどこなんだろう)」
考えながらモップをかけていると、武ちゃんがやってきた。
「あれ、どうしたんですか?」
「ああ、二人とも居てよかった。実はね」
「は? 白鳥沢に潜入??」
ロードワーク中、日向くんと影山くんが白鳥沢へ行ってしまったらしい。
「僕どうしても外せない会議があって……迷子になって迷い込んだらしいから戻ってこれるか心配でして……迎えに行ってもらうことはできますか……?」
……日向くんの方は前にも迷子になっていなかったかい??
「じゃあ、私が行ってきます。ちょうど白鳥沢には知り合いも居ますし」
「そうだったんだ! じゃあ頼んで良いかな?」
「はい! きよ、行ってくるね!」
きよと武ちゃんに見送られ、私は日向くんの自転車を(勝手に)借りて白鳥沢へ急いだ。
**
「失礼します。ご迷惑おかけしております、烏野高校から来ました、男子バレー部マネージャーの清水です」
うわあ流石白鳥沢、設備整ってるし広い。
職員室まで行った私は、コーチ……かと思ったら監督が直々に体育館へ案内してくれるらしい。
「えっと……うちの馬鹿……あ、失礼。うちの選手二人は体育館に居るんですか?」
「いや、知らねぇな」
「え、あの」
「名乗ってなかったな。俺は鷲匠鍛治だ。監督だ」
「は、はい……清水、」
「A、だな」
「え」
なんで白鳥沢の監督が、私のことを知っているのですか??????
「お、居たな」
「あれ、若利く、んん!?」
「久しぶりだな、A」
体育館が見えたと思えば、現れたのは若利くんだった。
若利くんだったのだが、
「若利くん……?? 何故私はあなたに抱き締められておるのですか????」
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作者名:紫 | 作成日時:2020年2月5日 6時