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56 目立ちたくないがために挙動不審 ページ7
「……なにやってるんデスカ」
「っびっくりすた!」
とある昼休み、早々に昼食を終えた私はきよと手分けして一年生の教室を訪れていた。
「すたってなんですか」
「メガネボーイくんが驚かせるから噛んだんだよ!!」
「別に驚かせてなんかないんですケド。で、何んの用ですか、一年の教室まで来て」
「えっと……山口くん、いる?」
「は? 山口に用で僕に用はないんですか?」
「え……なんで不機嫌なんデスカ……?」
「別に不機嫌じゃないです。山口に何の用ですか」
君はぐっちーくんの伝書鳩かなにかですか?????
「えっと、実は、できれば一年生の子でマネージャーになってくれる子を探したくて」
「は?」
「こわいから!! なにをそんな怒って……」
「僕じゃダメなんですか」
「ん?」
「だから、僕が手伝ってあげるって言ってるんです」
えーっと……ん???
私は月島くんのことだからめんどくさがって手伝ってくれないと思い山口くんを探していたのだが月島くんは手伝う気が満々ということですか……?
「なんだ、優しいところあるじゃん!」
「僕が優しくないって言いたいんですか」
「いやーそういうわけではないけどもー。まあ手伝ってくれるなら頼みたいな。いい?」
「はい」
月島くんは、まず、進学クラスの子はどうかと提案してくれた。
勉強目当てが多いから、部活未所属が多い。
「その中で今から運動部のマネージャーをしてくれる人がいるかは微妙ですケド」
「大丈夫っしょ! ありがと!! 助かった!」
「じゃあ」
「ん?」
「お礼に付き合ってください」
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作者名：紫 | 作成日時：2020年2月5日 6時
