55 梟谷グループ #とは ページ6
「なんだ! 黒尾さんの好きなキャラクターのイメージポーズがハートだったんすね!! それに他に三人も一緒にいて、女子もいたと!!」
「そうそう!!」
面倒な誤解は解けたようだ。
けれどあの化け猫……いやバカ猫が写真を送ったせいなので絶対許さない。
「じゃあいい加減練習はじめるぞー」
「大地が言い出したのに……」
「ん?」
「なんでもないです……」
**
練習して、練習試合して。
もう一戦、となったところで武ちゃんが転びながらやってきた。
「い…行きますよね！？ 東京！！」
「東京……?」
「東京って……もしかして、音駒ですか!?」
この前行ったばっかだし黒尾くんにも会ったばっかなんですが。
あ、でも
「行きます。私一人ででも行きます。あの化け猫今度こそシめる。私より数センチ背が高いからってアイツはいつもいつも……」
「A、私情は持ち込まないで」
「はい姉上」
武ちゃんが言うには、今回は音駒だけではなく、梟谷グループというグループの合同合宿に参加させてもらえるらしい。
「猫又監督が僕たちの試合と、あと」
何故か武ちゃんが私ときよを見る。
「? あの」
「マネージャーに是非また会いたいということで!」
「あー……ナルホド……」
そういえばなんか気に入られてたな……。
「A、昔から年上に好かれるから」
「子供には怖がられちゃうんだけどなあ……」
「俺と一緒だな……」
「旭はこわいんだよ、顔が」
「Aさんは巨人だからですね」
「スガ!?」
「こらメガネボーイこら」
「細かいことはまたあとでお話しますね」
武ちゃんは会議があるらしく、戻っていった。
「忙しくなるな」
「私も、頑張る」
「だね!」
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作者名：紫 | 作成日時：2020年2月5日 6時
