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76 安全運転でお願いします ページ27

合宿に向かう日が来た。

「ヤベェ!! 夜中に出発するのってドキドキする!」
「そう? ハロウィンのときはしょっちゅうだけど」

日向くんにそう返していると、きよがAはハロウィン期間の出発はこのくらいの時間だから、と解説していた。

「早朝に向こうへ到着予定です。運転は僕と烏養君が交代で行います」
「居眠りしたらすまん」
「高校生と教師をのせた車で居眠り運転」
「うっ」
「事故を起こし、逮捕」
「やべえめっちゃ目覚めた」

皆が私を怯えた目で見ていた。
きよ以外。


車に乗り、仁花ちゃんときよは勿論隣。
私は少し話したいのもあり、日向くんと影山くんの隣で迷ったが、影山くんに手を引かれ隣に座った。
影山くんは、烏養さんに言われたこと、練習の状況を話してくれた。
バレーに関してはわかりやすい説明をしてくれる。

「そうか……止まるトス……」
「はい。ペットボトルのとこにはだいぶ止まるようになったんす」
「おお、すごい!! あとは日向くんに合わせて調整、か。この合宿があってホントちょうどよかった」
「……そっすね」

そうぶっきらぼうに呟いた影山くんは、なにやら神妙そうな顔をしていた。

「なんか……心配?」
「……Aさんすよ」
「え、私? ……あ、わかった! 練習のとき音駒に私が行くからさみしいんだ!! かわいいなあ!」
「……頭撫でんのやめてください」

バレー部に入るまでは、こんなかわいい後輩できたことなかった。

「大丈夫、私は烏野のマネージャーだから」

けど、影山くん。

「……はい」

そんな顔しちゃ、だめだよ。

「かっこいいって、言わせますから、見ててくださいね」

私を好きになっちゃ

「(だめだよ、なんて)」

私は、忠告することもできないのにね。

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作者名: | 作成日時:2020年2月5日 6時

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