60 全員で行くために ページ11
「まず、授業中に寝ないこと!」
「わ、私寝てないもん!!!」
「Aは授業中大体絵描いてるよなあ」
「ちょっ旭!」
「証拠は押収済み」
「きよまで……」
私の授業中の傑作たちが晒された。
ああ……現代っ子はなんて陰湿なんだ……。
「おお……上手いな」
「え、そ、そう!? ま、まあ私だし!!!」
「すごいなあ、一体これだけの量を何分で描いたんだ?」
「まあ授業時間全部それにぶちこめば!! いだあっ!?!?!?」
「寝てなくても授業を受けなかったら意味ない!!! しっかりノートを取れ!!!」
「……ハイ」
チョップよりも正論パンチがキツかった。
「お先でーす」
「あ、Aさん」
「ん?」
「今度の約束、忘れないでくださいネ」
「あーりょうかーい。おつー」
部室からぐっちーくんとメガネボーイくんが出て、帰っていった。
「Aさん……?」
「うん?」
「月島と何か約束してるんですか……?」
「そうだけど。……ノヤくん?」
「この人たらしがぁぁあああああああああ!!!!」
「なんで!?!?」
「とにかく!!! 全員ちゃんと授業を受けること!!! 全員で東京行くぞ!!!」
**
「きよ……今いい?」
「うん。どうかした?」
夜、きよの部屋を訪れた。
「……勉強教えてクダサイ」
そうじ○がりこを掲げて言うと、とても驚いたようにきよは言った。
「勿論いいけど」
「ホント!? ありがとう!!」
「明日はジャ○ビーね」
「え、明日も……」
「当然でしょ。とことんやるわよ」
「ハイ」
61 馬鹿でアホで能天気でド天然→←59 ででに用語の暗記なら完璧
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作者名:紫 | 作成日時:2020年2月5日 6時