【HQ】清水潔子先輩の双子の妹は幽霊で居たい。 (ページ7)

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7　親友。ページ7

「うん美味しい」
「そりゃ何回も煎れ方指導されたからね」

旭は数回、うちのカフェに来たことがある。
カフェでテスト勉強したこともあるし、ただ遊びに旭の家行ったら寝落ちちゃってモーニング食べに行ったりもした。

「それで……話って?」

かちゃん、と小さく音をたてて、旭が私の誕生日にくれて旭の家で使うとき専用になってるカップをソーサーに置く。

「私、男子バレー部のマネージャーになったの」

予想外だったのか、ひどく驚く旭。

「もう私がなに言いたいかわかるよね??」

逃げようとする旭の腕を掴み、じっと目を合わせる。

「……いや、これじゃ旭を責めてるみたいだ。ごめん」
「……なんで謝るんだよ……話、どこまで聞いたかわからないけどあの試合は俺がブロックに捕まって……」
「あ、やめた」
「え」
「旭が悪いわ」

私は、きつい言い方にならないように良くもない頭使うことは逆に諦めて、ただ旭のこと思って浮かんだ言葉を話した。

「最初に言うと、旭がブロックに捕まったのは旭のせいじゃない。まずそれを理解して。そんで、」

ぽつりぽつり、日本語下手だから(外国語も下手だけど)語彙力も説得力もなんもないけど、ただ、

「旭の親友の私が話す言葉を信じて」

その思いで、伝えた。

バレーって独りでやるスポーツじゃないんでしょ?
でもだからってチームメイトを責めていい訳じゃないよね。
だからこそ、チームメイトを信じるべきじゃないの?
自分がブロックに捕まったんなら、チームメイトを信じて、頼るべき。
それが試合の展開上できなかったり、頼っても失敗しちゃって負けちゃったとしたら、そりゃ悔しいよね。
けどその話は別。だって旭がその話に出てくる選択肢を消したんだから。
そんでその選択肢を消して結局負けて?? そんでうだうだ悩んで???

……なんて言わないけどさ。