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44 セッター交代 ページ44

「……とられちゃったか……」

結局、1セット目は青葉城西に取られてしまった。

けど、2セット目は烏野もさっきより食らいついている。


「……あ、影山くん呼ばれた」

そろそろ交代してしまうのかもしれない。

「……」

私は、中学時代、ひとりで滑っていた。
だから、誰が正メンバーで誰が出れないとか、考えたことなかった。
菅原くんは三年生で、信頼もあって、みんなに合ったトスをあげてくれる。
影山くんは圧倒的才能で、その菅原くんを追い抜いてしまう。

「……才能、か」

まるで生まれたときに配られるギフト。

誰かがそんな上手いこと言っていた。

「(……私は、私には)」

人の役に立てることのできるギフトが配られなかった。
配られたのは、今は恐怖しか感じることのできない雪に好かれる能力だけ。

「誰かの役に立てたなら」

私は、幽霊には、なりたくなくなるのかな。


「旭……」

旭が決めて、セッターが交代した。


月島くんと息が微妙に合わない影山くんだったが、何か会話したと思ったら調子を上げてきた。

「メガネボーイくんが……生き生きしてる……!」
「あれ生き生きしてんの……?」

なんとか烏野セットポイントまできた。

及川くんは、岩泉くんに上げた。

それを読み、ブロック。



「このセット……烏野がもらった」

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氷雪(プロフ) - とても面白かったです!更新、楽しみにしてます! (2020年1月11日 12時) (レス) id: b6ee0e20db (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月11日 6時

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