【HQ】清水潔子先輩の双子の妹は幽霊で居たい。 (ページ31)

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31　つまらないコントで悪かったなページ31

「ウソ!? ライバル校の主将に景品扱いされちゃうなんてまるでヒロイン!? 私、どうなっちゃうの～!?!?!?」
「口調はふざけているのに体制が本音を物語っているわね」
「ホントだよあの化け猫……!!!!」

しかも、音駒にマネージャーがいないということで向こうのお手伝いをすることになってしまった。
私は体育館の床に膝をつきうなだれている。
どうしてこうなった。

「マジで私ヒロインだったのかも……あ、いやきよに敵うヒロインいねぇわすんません」
「いいからさっさと向こうのベンチ行って。試合できないでしょ」
「ハイ……」

とぼとぼと歩き出したが、ちらり、と烏野ベンチを見る。
日向くんと目が合った。

「あの、絶対おれらが勝つんで!! 安心して今回は向こう行っててください!!」
「お、おおお??? うん!! わかった!! 応援してる!!」
「今回応援するのは俺らの方だよな?」
「化け猫の声は聞こえませ～ん私零感なので～」
「さっさと来い」
「化け猫は死神だったのだ……」

ずるずるとクロに引き摺られながら、烏野の手を振る。

「全員注目!! 今回臨時でマネ業を手伝うことになった、烏野マネージャーの清水Aだ」
「ちょちょちょ、クロ!? 私注目されんの嫌いだって知ってるよね!?!?」
「知ってるけど、紹介しねぇといけねぇんだから仕方ねぇだろ」
「ねぇねぇねぇねぇうるせえ!!!」
「あ、コイツバレーはまだあんま詳しくねーけどスポーツは得意だから」
「お前マジ次のDハロ女子キャラさせっぞ」
「やめろ夢の国に迷惑だ」

つまらないコントを見ているときのような顔をしている音駒陣が居たことに私は一生気付かないでいたかった。