【HQ】清水潔子先輩の双子の妹は幽霊で居たい。 (ページ27)

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27　グループ年中仮装し隊(隊員:クロネコ、じゃそくん、亡霊さん) ページ27

「ねえ、どう思う」
『いやーもう誤解解けないね』
「誤解解く方法考えろ!!」
『いやどうでもいいから寝かせろ。俺合宿中』
「そうだった」

部屋に行った私はどうしようもない思いを抱え、いつもの二人にグループ通話をした。

『ネコチャンが宮城行ったの? Aちゃんが東京来たの?』
『いや。俺が行った。残念だったな。仮装してないAに会えなくて』
『うわウッザ』
「相変わらず仲悪～。え? 部活の人達もクロと優が仲悪いと思ってるの?」
『いや……あ、研磨は知ってるな』
「成る程……じゃあ二人がジェフロ仮装で仲良くしてるオフショをチームメイトに見せれば高値で売れる可能性が微レ存……」
『『しねーから!!!』』
『まじやめろ』
『そんなことされたら校舎の屋上から飛び降りる』
『こっちのセリフだ』

画面越しに睨み合う二人。
あ、ていうか本題解決してねぇ。

**

翌日。
結局解決はしなかったが、なんだかあまり変わらない。
というかやっと納得したとでもいうようにスッキリした顔をしている。
旭と、何故か月島くんと影山くん以外。

「あれ、可笑しいな……」

選手達が走り込みに行って、すぐだった。
武ちゃんが救急バッグを確認しながら、呟いていた。

「どうしました?」
「テーピングが切れているみたいなんだ。今日使う場面が来たら……」
「なら私が、」
「私が買ってきます!! きよの方が優秀なんだし、居なくなったら困るでしょ? 買い出しなら私も一人でできるから!!」
「……すまないけど、頼んで良いかな?」
「まかせてください! きよ、そっち頼んだ!」

そう笑顔を向ければ、きよは我が子を見るような目で気を付けてねと言って私を見送った。