16幻太郎「小生のファンになってくださりありがとうございます」「と、とんでもないです……! 先生の綴る言葉遣いが大好きなんです。幻想的で深く情景の浮かぶ感じだとか、あと展開の想像が毎回つかなくて読むにつれて世界に入り込んでいってしまうとことか、あ、あとそれから、」帝統「おー珍しく幻太郎が赤くなってっからその辺にしてやれ」 ページ16
女性を中心にお客さんが多かった。
ここに来た理由は、
「はじめまして。応援ありがとうございます〜」
夢野幻太郎先生のサイン会。
うひゃああ和服ってやっぱいいね!!
くうで見慣れてるだろって???
くうはくうで良さがあるけど夢野幻太郎先生には夢野幻太郎先生の良さがあるけん!!!!
ばりよかやろう!!!
私は、初めて夢野幻太郎先生の小説を読んでから一気に大ファンになり、仕事で行けないくうを説得しこのシブヤのサイン会に参戦したのだ。
「そして何故帝統が……?」
「Aの目的って幻太郎に会うことだったんだなー! こいつAっていうんだよ! 飯一緒に食った! 夕食お前も来るだろ? 乱数ん家!」
まてまてまて、乱数さんってあの人だよね??? シブヤの飴村乱数さん。
もや、と心が曇る。
……ていうか夢野幻太郎先生と一緒に夕飯食べるの????
まっていろいろと突然すぎん?????
「あと少しでサイン会も終わります。待っていただければ乱数が来るまで控え室でゆっくりできますが」
「よっしゃ! 待つよな? A!」
なにこの展開。
「……待たせていただきます」
もうどうにでもなれ。
**
「あー! オネーサン波羅夷空却の彼女の! Aでしょー!?」
「えっ」
飴村乱数さんに会って突然、そう言われた。
「えっ波羅夷空却ってナゴヤの……」
「ほう、彼の」
「僕のこと覚えてるー?」
「あー……」
一応覚えてますよ。
「覚えて、ます……」
おぼえとんやが……。
「私の一番はくうのままです」
一郎、私のこと、覚えてるかな
17乱数「(まだまだ悩む年頃だね、この三人は)」→←15帝統「なーんかお前見たことあるんだよなあ」「え、初対面ですよね??」帝統「あ! 思い出した! ナゴヤの誰かのツ○ッターで見たかも!!」「どがんこと!?!?」
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作者名：紫 | 作成日時：2019年10月2日 0時
