<気味の悪い老婆> ページ31
耳障りなピアスの音が大きく感じる。あたしは急いで門をでてバス停にむかう。次のバスはいつだろうか。
あいつらにあわなければいいのだけれど、なんて考えながら走る。その間に小学生にぶつかり、チッとわざとらしい舌打ちを浴びせらる。
ムカついて名前だけでも見てやろう、と振り向くとあたしは何も言えなくなった。小学生の背中から妙な不敗感が感じられる。いじめられているのだろうか、それならストレスがたまり舌打ちしてくるのも納得だ。…視線を感じたのか走っていってしまったが、あたしは「あっ」と声をあげる。ヒナに似ているのだ。小さな小さな背中の癖に何かを背負っています、構って。そういいたげな背中。あたしが、嫌いな背中。そう、大嫌いな。
「…なんなの。ほんっと。」前からきた車イスの老婆。一人でずっと笑っているような顔をしていて、少し気味が悪い。顔はしわくちゃでまるでどこかのおとぎばなしにでてくる魔女のようで、漫画やアニメの少女がきているようなフリルやリボンがたっぷりとついた黒い服をきていて、それが余計に魔女のようにさせているのだろう。それに加えて、今日は雲りなのに黒の日傘だ。…あたしはその横を黙って通り過ぎようとする。
…しかし、そう簡単にはいかない。
昔から私は、いや生まれていてから運がないのだ。
「生まれついてのものなら、神様の贈り物だから、それはどこかでいかせるはずよ。」それが母の口癖。母はどこか抜けているところがある。それは雨なのに、洗濯物を外に干したりだとか小さいものなのだけれど、その理由を薄々感じとっている私には苦痛にもなる。
母はどこか宗教臭い。それは昔、神様だのなんだのと崇めていた相手がいたらしい。いや、話がそれた。あたしの運すら贈り物だから、だなんてあたしはどうも信じられないのだ。神だとか、運命だとか。馬鹿らしいと思える。ヒナは信じているのかはわからない。馬鹿だから、ひっかかるかもしれないがわからない。だって、ヒナとあたしは姉妹とはいえない微妙な空気なのだから。昔のことを思い出していると、老婆は口をひらいたことに気づく。一言発するのにも、苦労している様子だ。
「…あら。」もしかすると、知り合い？こんな気味の悪い老婆と？
「…いー、ちゃ。」上手く声がだせないようで、なんとかあたしを呼び止めようとしている様子だ。それにイライラしたあたしは、ノートとペンをとりだし、老婆に渡した。すると老婆は嬉しそうな顔をして何かをかきはじめた。
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シリウス(プロフ) - http://or2.mobi/data/img/158822.png (2017年6月5日 20時) (
レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬莉璃(プロフ) - シリウスさん» 自演は、無いと。ＩＤ違いました...。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 705c98e51a (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - パクり作者のidを検索したら、A子さんのアカウントが出てきました。自演でしょうか？ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - こちらのほうがはるかに製作日が早いのでパクリ確定かと (2017年6月5日 19時) (レス) id: 691057392f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - この作品、パクられてます。内容も一文字すら変わってなく、そのまんまコピペしたような。一度見てみてはどうでしょうか？ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 691057392f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えー子、 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年1月16日 17時
