<つまらない> ページ4
「…あれ、絶対わざとだよねぇ？」
ふうちゃんが私に小さく囁いてきた。
カンニングしたとは思えないくらい爽やかな笑顔だった。
もしかしたらふうちゃんはあたしと同じなのかもしれない。
…普通じゃないあたしと同じなのだから、ふうちゃんは異常になってしまうな、うん。
「ふうちゃん、ってさぁ。
自分が、普通じゃないって思ったことある？」
え、とふうちゃんから笑顔が消えた。
これはカンニングのこと思い浮かべたなぁ。
やっぱり、ふうちゃんはカンニング依存症ではなさそうだった。
「…まぁいいや」
チラリ、とあたしが椅子に座っているので立っているふうちゃんを見上げる形になった。
おかっぱで、染めているであろう深緑の髪の毛。
少し大きい口に、一重だけど可愛らしい目。
手首についているアクセサリーは、あたしが前にいったデパートでも安めのものだ。
…望月優有みたいに可愛いらしいとはいえないけども、普通に幸せな女子高生にしか見えなかった。
はぁ、と1つ溜め息を溢した。
今日1番のお楽しみが終わってしまった、つまらない。
メリーナと、女の相変わらずおかしい笑い声が聞こえてきて、大崎は「カンニングクイーン」と言って笑いをとっていた。
…高校生活並みにつまらないこと。
それは、こいつらと過ごすことだと思う。
「じゃあ、私から聞くけど。
……好きな人、っている？」
なんであたしがあんな猿たちの中から選んで好きとか言わなきゃいけない？
「いないけど。」
そ、とふうちゃんは興味無さげにいった。
「ふうちゃんこそ、いるの」
あたしの言葉に、明らかにふうちゃんは焦っていた。
「…こ、今度教える」
教えなくてもいいのに。
だって、人の色恋に付き合うほどあたしはお人好しじゃないし。
「……わかった」
できるだけ、そんな思いを悟られないようにあたしはうなずいた。
「席つけー」
クラスの目立ちたがり屋の男子が手を叩いた。
真面目な奴等はすぐ席についた。ふうちゃんも。
「おっ、まぁーた真面目なの？」
うっせ、と大崎を追い払いながらもそれは楽しそうだった。
メリーナは笑っていた。今の何が面白いんだろ？
「お前もうその笑い方病気だよ!!」
その男子の言葉に、メリーナは機械人形の如く笑っていた。
「……まだ席についていないのか」
低い声が響く。
げ、と思わず声にだしてしまった。
次は、国語だった。
この教師がうるさい。
山上ってかいたかな
やまかみ、かやまうえか。
分かんないけど、この教師は苦手だ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
シリウス(プロフ) - http://or2.mobi/data/img/158822.png (2017年6月5日 20時) (
レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬莉璃(プロフ) - シリウスさん» 自演は、無いと。ＩＤ違いました...。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 705c98e51a (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - パクり作者のidを検索したら、A子さんのアカウントが出てきました。自演でしょうか？ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - こちらのほうがはるかに製作日が早いのでパクリ確定かと (2017年6月5日 19時) (レス) id: 691057392f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - この作品、パクられてます。内容も一文字すら変わってなく、そのまんまコピペしたような。一度見てみてはどうでしょうか？ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 691057392f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：えー子、 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年1月16日 17時
