<おじいちゃん> ページ16
夜、もう小学生なんかは眠くて仕方がないであろう時間に車で移動していた。
もうヒナは、そのおばあちゃんの家だ。
優しそうな人だったし、あたしもあったことがある人だと思った。
本当の性格はどうだかしらないが、「おじいちゃん」よりいい人ならなかなか悔しいものだ。
「ついたわよ」
冷たく吐き捨てる母を見もせずに、その家に目を向ける。
昔ながらの木造建築。おばあちゃんの家よりは広く、暗くてよく見えないが庭はそこそこ広いのに、雑草だらけのようだった。
「お義父さん」
お父さんが、インターホンなんかないドアを乱暴にノックし、やっとでてきたのは当然ながら老人だった。
「ああ…その子がいーちゃんか」
いーちゃん。思わず顔をしかめる。
ヒナがいるみたいで、非常に不愉快だが我が儘はいえない。
「よろしくね、おじいちゃん」
笑顔なんか作らないで小さく頭を下げる。
「まぁ、汚い家だが宜しく。
もう遅いし、部屋は狭いけどあるから案内しよう、もう布団はひいてあるんだよ」
恐そうな人ではないが、口がお母さんに似て大きく、まるで“口さけ女”みたいだとお母さんを笑ったのを思い出す。
笑えば、耳までとはいかないが頬には確実にはかかっているのだ。
「ありがとう」
そういって玄関に入ると、狭く細い廊下が長く続いている。2階はないようだった。
「ここだよ」
そういっておじいちゃんはドアを開いてくれた。
布団、タンスとシンプルな作りだったが荷物はお母さんが運んでくれるというし、これから増えていくだろう。
満足したあたしは、おじいちゃんに「おやすみ」といってドアを閉めた。
おじいちゃんがカンニングのことをしると厄介だな。
お母さんは厳しくされた、と悲劇のヒロインよろしく語っていた。
今はどうだかしらないけど、おじいちゃんが怒ったりすればうざい。
「明日、庭を見てみよう。
結構広かったし、雑草を抜けば素敵かもしれないしね。」
あたしの高校は金持ちが多い。
もしここに招くことになれば、自慢できる庭の1つや2つあったほうが有利というものである。
布団にはいると、埃くさかった。
明日が晴れなら干さなければ。
隣の部屋から、大河ドラマか何かのテレビの音が聞こえる。
隣はおじいちゃんの部屋だろうか。
いや、テレビがあるなら客間かもしれない。
新しい生活、嬉しいものなのかはまだわからないけれどヒナと離れられた。
学校でもあわないようにしよう、もう姉妹ではいたくない
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シリウス(プロフ) - http://or2.mobi/data/img/158822.png (2017年6月5日 20時) (
レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬莉璃(プロフ) - シリウスさん» 自演は、無いと。ＩＤ違いました...。 (2017年6月5日 19時) (レス) id: 705c98e51a (このIDを非表示/違反報告)
シリウス(プロフ) - パクり作者のidを検索したら、A子さんのアカウントが出てきました。自演でしょうか？ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 87de1793dc (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - こちらのほうがはるかに製作日が早いのでパクリ確定かと (2017年6月5日 19時) (レス) id: 691057392f (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - この作品、パクられてます。内容も一文字すら変わってなく、そのまんまコピペしたような。一度見てみてはどうでしょうか？ (2017年6月5日 19時) (レス) id: 691057392f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えー子、 x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hovel/AKOwww1
作成日時：2017年1月16日 17時
