国民 ページ36
ｓｉｄｅA
『…これで話を終わります。
質疑応答は受け付けておりません！』
ニッコリ、と笑う
作り笑いではないよ？
私、なるべく作り笑いはしないと思うから。
とか思っといて多分するけどね。
パン、と……誰かが、手を叩いた。
誰だろうか。
「ブラボー！！」
……へ。
パチパチ、と拍手がおこる。
「姫様も人間だねぇ！」
え、何それ人間ですけど。
『…ありがとう、ございます？』
「おい、じじぃ！！」
…それは私の祖父のことだろうか
打ち首になりますよ？
「俺は、A様の味方だ!!」
「ドレイなんて関係ないわよね！」
……嘘でしょ、受け入れられるなんて
どうやら私は勘違いしていたようだ。
『…は、はは…』
もう本当に、目が飛び出ちゃいそうだよ
自然に涙がでてくる
嗚呼…ここは革命軍の次にいいところだ。
『…ありがとう、ございます…っ！』
後で記憶堂にいってさっそくこのことを報告。
婆様のことだ。
きっと、このことを知らないに違いない。
嬉しくて、私は走って、記憶堂に向かった。
『…＿＿お婆様っ！』
変わらず美しいお婆様がいるのを確かめて、はぁはぁと息を整える。
「…随分、人気者じゃあないかい」
その言葉に、私は顔を明るくした
『そうなんですよ、お婆様！！
皆さん本当は優しい人達でして！』
「…本当に、そう思うのかい？
あんたのスピーチを聞いたがね」
『聞いてたんですか！？
やだ、恥ずかしい！！』
本当にそう思うのかい？なんて、思ってるに決まっているのに…
「…人は息をつくように嘘をついて暮らす生き物さね。」
…お婆様がいいたいことは、よくわかる。
『…そう、かもしれませんけど…
で、でも、そんな大仕掛けな…』
「あんたは最低最悪の姫さね」
何を言っている？今度こそ理解できない…
「まず、ドレイと姫の間に生まれた子さ。そんなのは皆知っている。
その後さね。
革命軍に入り色恋わ楽しみこの国のことはなに１つ考えずに生きていた。
……そんな姫、簡単に認められると思うかい？
この国民の性格はお前さんがよくわかっているはずさ」
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sunny(プロフ) - 2話完結おめでとうございます！3話楽しみにしています！ (2016年10月3日 21時) (
レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
A子(プロフ) - sunnyさん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！ (2016年9月8日 21時) (レス) id: 02da48c961 (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - わわ！夢主ちゃんがピンチですね！続き楽しみに待ってます！ (2016年9月6日 21時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - A子@平日は夜更新さん» いいえ！アナログで汚くてごめんなさい…表紙にしてくださりありがとうございます♪ (2016年9月4日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
A子@平日は夜更新(プロフ) - sunnyさん» のせることができました、ありがとうございました！とても素敵な絵柄です!! (2016年9月4日 18時) (レス) id: c572775cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AKOwww1/
作成日時：2016年8月29日 22時
