思い出 noside ページ34
ＮＯｓｉｄｅ
とある一国の姫は、革命を望んだ。
それ故に、少女は自由になれなかった。
そんな少女は、自分で自分を縛り付けようとしていた。
少女がドアを開ける。そこは【記憶堂】
この国唯一のいいところ、とでもいうのだろうか。
世界中で評判の店だ。
『…お婆様』
1人の老婆が1人そこに座り、妖しげな表情を浮かべていた。
その老婆は、歳のわりにはどこか若々しい雰囲気をだし、若い頃はさぞ男が放っておかなかったであろう美貌。
そこにいる少女は、少し子供っぽく、お世辞にも大人の女性などとは言えない。
【美しさ】では、老婆が勝ち。
【可愛さ】では、少女が勝っていた。
「…お前さん。スピーチをやるそうじゃあないか。」
しわがれた声などではなく、どこか透明感のある美しい声。
『…ええ
きっと嘘にまみれたものですよ。』
悲しげな笑顔をうかべる少女に、同情するようでもなく老婆は、本題と一言呟き、少女の目をしっかり見た。
「…お前さん、今回は何を忘れたいんだい?…それとも、思い出すのかい?」
その全てをすいこむような目を、少女はしっかり見て言った
『忘れたいんです。
参謀総長のこと…革命軍のこと…』
参謀総長、と口に出した途端恋する乙女、とも言うのだろうか。
目がハートになり、忘れたら少女がどうにかなりそうだった。
「…アタシは、…本人が忘れたくない思い出は消せない。
そういう能力さね」
『…能力？』
少女は、一度時計をみて訪ねた。
「…そう。アタシは、メモメモの実の能力者。
忘れたい思い出は忘れて、、思い出したい思い出は思いだして。
反対に忘れたい思い出は思い出せないし、忘れたくない思い出は忘れられない。
そんな能力さ、アタシの能力なんて…＿＿」
苦笑いを浮かべ、すまないね。と一言いい、老婆は立ち上がった。
『…そうですか…』
悔しそうな表情をする少女、だが嬉しそうでもあった。
「…恋する乙女、になっちまったねぇ
さぁ、行ってきな。スピーチの時間さね」
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sunny(プロフ) - 2話完結おめでとうございます！3話楽しみにしています！ (2016年10月3日 21時) (
レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
A子(プロフ) - sunnyさん» ありがとうございます！！楽しみにしていてください！ (2016年9月8日 21時) (レス) id: 02da48c961 (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - わわ！夢主ちゃんがピンチですね！続き楽しみに待ってます！ (2016年9月6日 21時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
sunny(プロフ) - A子@平日は夜更新さん» いいえ！アナログで汚くてごめんなさい…表紙にしてくださりありがとうございます♪ (2016年9月4日 19時) (レス) id: ec1d0032bb (このIDを非表示/違反報告)
A子@平日は夜更新(プロフ) - sunnyさん» のせることができました、ありがとうございました！とても素敵な絵柄です!! (2016年9月4日 18時) (レス) id: c572775cf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：A子 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/AKOwww1/
作成日時：2016年8月29日 22時
