Wait for you【YJ】2

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You side



















テヒョンくんはそのことを言っているのだろうか。









私が何も言えずに黙っていると顔に出てます、と




こめかみあたりをトントンと指の腹で叩くテヒョンくん。








「隠してるってほどでもないよ…？」









だってテヒョンくんにはあまり関係ないから、と小さく付け足す。





でも、負けてくれないテヒョンくんに私は結局言うことになってしまった。

















「25日で、TXTのメイクを辞めるの」













つまり、後 3週間。



クリスマスの日だ。












テヒョンくんはそうなんですか、と呟いた。













「ヌナ、いなくなっちゃうんですか」














しみじみと言われ、少しこちらも寂しくなってしまう。












「BTSの所に戻るの。もともとはそこだから。」














四か月くらいTXTのメイク応援に行っていた私が居なくなると






ヨンジュナはどう感じるのだろうか。










きっと、どうも感じないんだろうな。



















「あ、そっか、Aヌナ、先輩のとこのメイクさんか」










明るい声を出して、忘れてたの〜？と顔を覗き込むと唇が震えていた。















「僕たちのとこにずっと居ましたからね」













ちょっとだけTXTから離れるのが嫌になった。




だってこんなにも悲しんでくれている人がいるから。





その後、珈琲をもう一杯飲んだテヒョンくんは帰り際、こう言った。



















「ヨンジュニヒョンは悪くありませんよ。










　もう一回話してみたらどうですか？」



















聞こえなかったふりをした。



















テヒョンくんは何を知っているのだろう。



















悪くない、だなんて



















浮気のことを言っているようにしか解釈できなかった。

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