宇髄くんがウザい【鬼滅の刃】

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「 ────籍入れるかどうかは決めていいよ。
形だけでもこうしたかった 」






受け取ってくれますか？



そう言って、リングケースを開いた天元くん。






『 ･･･ッはい、 』


「 泣きすぎだろ 」


『 だって、だって･･･！
こんなことしてもらえると思ってなかった･･･、 』






結婚。

正直全く考えてないわけじゃなかったけど、
それだけが全てじゃないし 一緒にいられるなら形になんてこだわらなくていいと思った。
１２年前、突然いなくなったのが未だにトラウマなのかもしれない。






「 仕事がこんなんだからしてやれねーことも多いし
せめてこれくらいはちゃんとしとこうと思って 」


『 あのろくでなしが･･･ 』


「 うるせー。郵便受けにゴム突っ込むぞ 」


『 トラウマ掘り返さないで 』





今でこそこうして笑い話にできるけど
当時は怖くて仕方なかったんだから。
それが決定打となってこの人への気持ちを気付かされたわけだけど。


そうは言いながらも、
私の左手をとって薬指にリングを通してくれる手つきはとても優しい。






「 お、ちゃんとサイズピッタリだわ 」






ふわ、と私を抱き上げた天元くんの頬を包んでキスした。






「 じゃ、今日からよろしくなオレの奥さん 」


『 こちらこそ 』






私、宇髄さんになりました。











____Fin.

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