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『 ────・・・・・・もう一生えっちしない・・・ 』


「 ごめんて 」






殺されるかと思った。


彼の言う通り、相性は過去最高。
ただ、あまりにも良すぎて何度か意識が飛びかけた。
そのたびに「トんでんじゃねえよ」って
的確にいい所を容赦なく突かれて。

もう無理ごめんなさい、って謝ったような記憶がある。




今は2人で湯船に浸かってる。
12年前より少し厚くなった胸板に背中をあずけた。






『 結局1回じゃやめてくれなかったし 』


「 12年我慢したからな♡ 」






そう、12年。

12年前、この男は突然私の前から姿を消した。






「 聞かねえの?消えた理由 」


『 聞いて答えられるような理由なの? 』


「 ははっ 」






そりゃまぁ、気にはなるけれど。
どう考えてもカタギじゃないだろうし、
だったらそちらにはそちらの世界があるだろうし。

悪いこともたくさんしたんだろう。
そもそもが鼻歌歌いながら人の歯折るような奴だ、
“ そりゃそうだろうな ” と、納得してしまう。






「 めっちゃくちゃ後悔したけどな。
しばらく他の女抱けないくらい引きずった 」


『 え、意外 』


「 本気で惚れてたからな〜。
マジで連れ去っちまおうか悩んだもん 」






そう思えば16歳、可愛い恋愛してたなって思う。
28歳、こうなる予定じゃありませんでした。






「 まだ16歳だったからなー。
あん時のオレなりにめちゃくちゃ考えた結果アレ。
元彼のうちの一人に数えられるくらいなら
一生忘れられない男になりたかった 」


『 なにそれ、16歳の宇髄天元可愛すぎる。
それで煙草とライター置いていったの? 』


「 そー。二度と会わねえつもりだったもん 」


『 何から何まで全部ゴミ袋に突っ込んで捨てたけど 』


「 ・・・そういうとこあるよな 」






苦笑いを浮かべて、後ろから抱きしめてきた。






『 捨てる前に泣きながら置いてった煙草吸ったけどね 』


「 かわい 」






それで綺麗さっぱり終わりにしようとしてたのにな。

考えれば過去に好きになった人で
ズルズル引きずったの、宇髄くんだけだ。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 宇髄天元
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れーと - ああもう…最高…素敵な作品ありがとうございます!!!! (9月7日 22時) (レス) @page49 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お腹いっぱいです。大満足。ありがとうございました。 (7月16日 19時) (レス) @page49 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅(プロフ) - 神作品過ぎます!!天元様と無事に会えるといいなでも世の中そんな甘くないか…笑 (7月16日 10時) (レス) @page38 id: 235e675cd4 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…🥲💕宇髄さん格好よすぎる! (7月16日 2時) (レス) @page33 id: c33d2aaf12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好き……最高。神作。最高すぎる……宇髄さん、カッコよすぎ……好き……ありがとうございます。私は幸せです。 (7月15日 23時) (レス) @page33 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬 | 作成日時:2021年3月30日 22時

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