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「 ───── 拗ねんなよ」
『 触んないで 』
結局あのあと、宇髄くんの気が済むまで散々好き放題された。
最後まではしていないけれども。
「 オトコは大体そうだって 」
『 あそこまですることなかったじゃん! 』
「 何言ってんだ、本番してないだろ」
『 本番って言うのやめて 』
お願いだから黙ってほしい。
「 オレ結局出してねえし。あ、抜いてくんね? 」
『 んな、な・・・ッ!
何言ってんの!?何言ってんの!? 』
「 ははっ 」
ずっとこの調子。やっぱりウザい。
「 とりあえず風呂入っておいで。
汗かいただろ? オレのせいで 」
『 ・・・ほんと腹立つ。覗いてきそうだしいい 』
「 なら一緒に入るかァコラ? 」
『 ごめんなさいわかったからもう言わないから! 』
昨夜からずっと着たままだった制服に手をかけられたので
思いっきり逃げて大人しくシャワーを浴びた。
お風呂からあがると、
宇髄くんはちょうど煙草に火をつけるところで。
「 髪乾かしてあげようか 」
『 ・・・もう意地悪しない? 』
「 抜いたからしないヨ 」
『 帰れ!!! 』
腹の底から声が出た。人の家で何してくれてんだ。
「 まーまーそう怒んなって、男のサガだ 」
『 自分家でやってよ 』
「 バーカ、宇髄クンこう見えてモテるからな
自分で抜いたのなんてウン年ぶりだわ 」
『 聞きたくないって 』
言うだけ無駄、怒るだけ無駄。
むしろその反応を楽しむためにしてくる。
「 で、結局どうすんのコイツ 」
『 ・・・警察行ったけどパトロールだけだった 』
「 な?そんなもんだよ 」
明確な証拠が無い限り動けないんだとか。
あの避妊具を置いとけばよかったってこと?
・・・冗談じゃない。
『 ・・・ごめん宇髄くん、助けて 』
「 はぁ?今更何言ってんだよ 」
・・・やっぱり。面倒くさいし宇髄くんには関係ないもんね。
「 当たり前のこと言ってんじゃねえよ 」
『 ・・・へ、 』
「 逆に聞くけどAちゃん一人でどうするつもり? 」
『 ぅ、 』
ぐうの音も出なかった。
『 ・・・本当にありがとう宇髄くん 』
「 オモロそーじゃん、やるに決まってんだろ 」
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れーと - ああもう…最高…素敵な作品ありがとうございます!!!! (9月7日 22時) (レス) @page49 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - お腹いっぱいです。大満足。ありがとうございました。 (7月16日 19時) (レス) @page49 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅(プロフ) - 神作品過ぎます!!天元様と無事に会えるといいなでも世の中そんな甘くないか…笑 (7月16日 10時) (レス) @page38 id: 235e675cd4 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…🥲💕宇髄さん格好よすぎる! (7月16日 2時) (レス) @page33 id: c33d2aaf12 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - めっちゃ好き……最高。神作。最高すぎる……宇髄さん、カッコよすぎ……好き……ありがとうございます。私は幸せです。 (7月15日 23時) (レス) @page33 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2021年3月30日 22時