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「 ────宇髄クンに会いたすぎて泣いちゃった? 」
1ヶ月ぶりの宇髄くんは、相変わらずだった。
『 そうだよ、会いたかった 』
「 ・・・ははっ、マジか 」
ちょっと痩せただろ、なんて身体中をぺたぺた触ってくる。
でも不快だとは思わなかった。
『 触りすぎだし 』
「 オレAちゃんの太もも好きだわ、挟まれたい 」
・・・なにをとは聞かないけれども。
「 でももうちょい肉ついてる方が好みだな 」
『 どこ触ってんの 』
やめなさい、とスカートの中に入ってきた手を叩いた。
「 Aちゃんどうせこの後暇でしょ? 」
『 ? うん、 』
「 ならメシ食いに行こーぜ、オレの奢りで 」
いいの?と聞けば、甘えとけ、って。
『 ありがとう 』
「 何食いたい? 」
『 ・・・お寿司食べたい 』
「 回る方な 」
誰も回らない方とは言ってない。
連れてきてもらったのは 某有名チェーンのお寿司屋さん。
「 好きなだけ食え〜 」
『 ありがと、いただきます 』
宇髄くんの言った通り、
最近食欲が湧かなくて少し痩せていたけれど
久しぶりにちゃんと食べられた気がする。
「 イイ食いっぷりだな 」
『 久しぶりのお寿司だもん 』
「 食ってるときのAちゃんえろくて好きだよ 」
『 ほんとそればっか・・・ 』
宇髄くんのコレにはもう慣れた。
8割くらい冗談だろうし。
・・・だから、余計にあれが怖くて。
自分に対して向けられる、歪んだ劣情が。
『 ・・・ご馳走様でした 』
「 もういいの? 」
『 うん、お腹いっぱい。ありがとう 』
久々にこんなに食べた気がする。
それでも宇髄くんの目の前に
積み上げられたお皿は私のぶんの2倍はある。
細いのによく食べるなぁ。
お会計のとき やっぱり申し訳なくて私も出そうとすると
奢りって言ったろ、と制されてしまった。
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れーと - ああもう…最高…素敵な作品ありがとうございます!!!! (9月7日 22時) (レス) @page49 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - お腹いっぱいです。大満足。ありがとうございました。 (7月16日 19時) (レス) @page49 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅(プロフ) - 神作品過ぎます!!天元様と無事に会えるといいなでも世の中そんな甘くないか…笑 (7月16日 10時) (レス) @page38 id: 235e675cd4 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…🥲💕宇髄さん格好よすぎる! (7月16日 2時) (レス) @page33 id: c33d2aaf12 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - めっちゃ好き……最高。神作。最高すぎる……宇髄さん、カッコよすぎ……好き……ありがとうございます。私は幸せです。 (7月15日 23時) (レス) @page33 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:檸檬 | 作成日時:2021年3月30日 22時