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『 ───ごめん、お待たせ 』

結局、本当に宇髄くんは23時頃迎えに来てくれた。
少し長引いて23時半になってしまったけれど。

「 なんか今からデートみたいな言い方じゃね」

『 違う 』

断じて違う。

「 コンビニ寄っていい? 」

『 いいよ 』

煙草でも買うのだろうと思って
コンビニの前に置かれたベンチに腰掛ける。

今日は忙しかったな。疲れた。
帰ったら冷蔵庫にあるリンゴ食べよう。

「 何してんの、おいで 」

ぼけー、と座っていたら
ドアの前で立ち止まった宇髄くんが顔を覗き込んできた。

『 ・・・? 』

「 Aちゃんにご褒美買ったる 」

『 え、 』

綺麗な瞳をぽかんと見つめる。

ご褒美?なんの?

くい、と手を引かれてそのまま店内へ。
わけがわからないまま、宇髄くんの顔を見上げた。

「 なにその顔、かーわい 」

『 なんで、 』

「 バイト頑張ったご褒美 」


『 ・・・何か企んでる? 』


「 信用ないねオレ 」






自分の胸に手を当てて考えてみるといい。

人の歯を鼻歌歌いながら折る奴だ。






「 煙草買うついでだよ。なんもしないっての 」


『 ・・・あぅ、 』






ごっ、と頭を小突かれる。痛い。


宇髄くんは気まぐれな性格。
たまたまそういう気分なんだろう。
だったら甘えておこう、アイス食べたいし。

バニラの棒アイスを、宇髄くんに渡した。






『 ・・・ありがと、これにする 』


「 ん、それで良し 」






くしゃくしゃと頭を撫でられるけど案外悪い心地はしなくて。






「 はい、ご褒美ね」


『 ありがとう宇髄くん 』






店の外に出て、買ってもらったアイスを一口かじる。
宇髄くんは煙草に火をつけた。






『 煙草って美味しいの? 』


「 今オレとキスしてみればわかるぜ 」


『 嫌 』


「 ははっ、言うと思ったわ」






Aちゃんには苦いんじゃねぇの、って
なんだかんだ教えてくれる。

そうかと思えば 私の腕を掴んで
大きく開いた口にアイスが吸い込まれていく。






「 ・・・あっま、 」


『 びっくりするじゃん・・・ 』






半分くらい持ってかれたアイスを再びかじった。






「 あは、ソレは嫌じゃないんだ? 」






何が、と言おうとして
さっきの行動を思い返す。






『 ・・・〜ッ、! 』


「 あっは、かーわい 」


『 ほんっとウザい、 』

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れーと - ああもう…最高…素敵な作品ありがとうございます!!!! (9月7日 22時) (レス) @page49 id: f8da97e70e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - お腹いっぱいです。大満足。ありがとうございました。 (7月16日 19時) (レス) @page49 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)
あんころ餅(プロフ) - 神作品過ぎます!!天元様と無事に会えるといいなでも世の中そんな甘くないか…笑 (7月16日 10時) (レス) @page38 id: 235e675cd4 (このIDを非表示/違反報告)
麦茶(プロフ) - めちゃくちゃ好きです…🥲💕宇髄さん格好よすぎる! (7月16日 2時) (レス) @page33 id: c33d2aaf12 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - めっちゃ好き……最高。神作。最高すぎる……宇髄さん、カッコよすぎ……好き……ありがとうございます。私は幸せです。 (7月15日 23時) (レス) @page33 id: 19510e3ea2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:檸檬 | 作成日時:2021年3月30日 22時

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