第6話 ページ7
智昭side
Aくんが寝惚けながら
『んんぅ……暑い。脱ぐ…』
と衣服を脱ぎ始めた。
「ちょっ、Aくん。脱いじゃダメだよ」
『んぇ?ダメ?イイじゃん』
「え」
『ねぇ、どうしてダメなの?教えてよ』
「そ、それは」
じわじわとAくんに迫られ、後退していくが
どんどん追いやられてついに壁際まで追い詰められてしまった。
『どうせなら…智昭も一緒に脱ごう?』
そう言って俺の衣服を脱がすAくん
そのままぼんやりとその様子を見ていたがズボンに手をかけた瞬間に慌てて止めた。
「ちょっと…怒るよ」
『え!?嫌だ!ごめんなさい殴らないで…。…ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
ぶつぶつと謝罪の言葉を呟くAくん。
『…お母さん、ごめんなさい。…僕が悪い子だから。だから殴らないで。僕良い子になるから…。
だから!』
突然大声をあげたと思ったらフッと糸が切れたように力なく膝から崩れおちる。
慌てて抱きとめる。
『スゥスゥ』
どうやら疲れて寝たようだ。
お姫様抱っこをしてベッドまで運ぶ。
寝かせながら思う事
(不安な事があれば俺に託して欲しい。今はまだこの関係だけどいつかは)
熟睡しているAくんに「おやすみ」しながら寝た。
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作者名:一松大好き | 作成日時:2018年3月4日 0時