今日:1 hit、昨日:1 hit、合計:5,570 hit
小|中|大
第5話 ページ6
智昭side
『おい、まえぬ』
え?誰?
急にあだ名を呼ばれて驚く。
言ったであろう左隣のAくんを見ると
既にできあがっていた。
赤らんだ顔、潤んだ瞳、息辛そうに少し開く唇
どれも俺の理性を試そうとしているようにしかみえない。
とりあえずAくんに水飲ませなきゃ。
「Aくん、お水飲める?」
『水なんて要らねぇよ』
「え?」
『お前が欲し……スゥスゥ』
急に黙ったと思ったら寝息をたてていた。
しかも俺の肩に寄りかかりながら。
どうしようかな。
女性声優「そろそろお開きにしましょうか?黒谷さん、寝てしまいましたから」
監督「そうだな。では、お開きにしたいと思います。お疲れ様でした」
『あ、お疲れ様でした』
監督「あ、前野くん。黒谷くん、送ってあげて」
え、Aくんの家知らないのだけれど
「…分かりました。では、お先に失礼します」
寝ているAくんをおんぶし、タクシーを呼び自分の家に帰る。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
18人がお気に入り
18人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:一松大好き | 作成日時:2018年3月4日 0時