第14話 ページ15
ぎゅっ
椅子に座ろうと移動しかけた時誰かに抱きつかれた。
誰?
?「Aくん、おはよー」
抱きつく誰かを引き剥がして顔を見ながら挨拶をする。
『あ、おはようございます。代永さん』
翼「んもう、冷たい!」
『これが通常ですが』
翼「もうちょっと愛想良くしてみない?」
『えー』
めんどくさいな。
翼「めんどくさいって思わないの!」
『代永さん、心の声分かるんですか?』
翼「心の声は分からないけど、凄いやる気のない顔だったよ」
顔色窺われるのやだな。今度からは無表情を貫き通さなきゃ
翼「ほら、僕をファンの子だと思ってやってみよう!」
本当はやりたくないけどこのまま移動出来ないのは困るな…。
仕方ない、やるか。
『おはよう』
精一杯の笑顔で挨拶する。
これで懲りただろう?
よし、移動し……
ぎゅむっ
先程よりも強く抱きしめられる
『うわっ』
翼「Aくん!」
『は、はい?』
翼「好き!」
『は?』
翼「付き合おう!」
『代永さん結婚していますよね。無理です』
翼「がーん」
わざとらしい言動をする代永さん。
『そろそろ移動して良いですか?』
翼「あ、うん」
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作者名:一松大好き | 作成日時:2018年3月4日 0時