2 ページ2
You side
「A〜ご飯よ〜」
お母さんの呼ぶ声と部屋の扉が開く音。
部屋にこもって
パソコンの前で
にらめっこしている私に
お母さんはため息をついた。
「まったく、兄妹揃って、音楽なんだから。」
そう、私は今作曲している。
ジミンオッパに出会って早5年。
私はとっくの昔に高校を卒業して、
音楽系の大学に進んだ。
家から通える距離だから
高校の時と部屋は一緒。
ただ、ユンギオッパが
宿舎生活で家に戻ってこないから
作曲をするときは
昔オッパが使ってた部屋を
貸してもらっている。
私の部屋は
BTSのグッズでいっぱいで
でもその中でも
ジミンオッパがダントツで
たくさんあって
久しぶりに帰ってきた
ユンギオッパに
「わ〜ジミナか、会わせてあげよっか?」
って引き気味に言われたくらいだ。
会いたい気持ちは
やまやまだけど
断った。
5年たって
BTSは軌道に乗り始めた。
もう手の届かない場所に行きつつある。
私は一ファンなわけであって
他のARMYとなんら変わりはないから
私だけ、オッパの妹って
特権を使って会うのは
ちょっとずるいかなって思った。
作曲はうまくいかない。
今だってのどまで出かかっているのに
次の音が思い浮かばない。
「ユンギのところに行ったら?」
お母さんは私の様子を見て
ぽつりと独り言のように
言葉を漏らした。
確かに、ユンギオッパは
作曲の天才だ。
電話しても
どうにもならないことがある。
確かに、ユンギオッパに
直接会って
相談すれば良い。
あいにく、私は
思い立ったら
すぐ行動に移すタイプだ。
196人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:レモン飴とお菓子lover | 作者ホームページ:https://twitter.com/kokuminn_mute
作成日時:2022年6月28日 18時