病院 ページ46
有華side
病院に到着してとりあえず優子を優ママに預けて、
今はAの診察待ち中。
有 「 ホンマに飲んでなかったん?」
A 「 なんの事ですか?」
有 「 鉄剤の薬。」
A 「 ・・・・・・・」
有 「 無言かよ。(呆)」
A 「 人には黙秘権があるので、、、」
有 「 自分の判断で飲まんくなるとか、
絶対にダメ。そんな事もわからんの?」
A 「 わからんのって、、、
それ、分からなきゃいけない事なんですか?」
なんや、逆ギレしやがって。
有 「 当たり前の事。
常識知らずの優子ですら知っとる事。」
A 「 引き合いに出さないで下さい。
そもそもっ、あの子は元気じゃないですか。」
有 「 自分だけ病気持ちの哀れな奴、
みたいな言い方すな。傷つく奴も居るんやからな。」
元気
なんて、優子に限って向けてはいけない言葉。。。
A 「 別に私は哀れだなんて思ってないですよ。
ただ、ただの友達に偉そうに言われる理由が、
私には分からないだけです。」
有 「 例えそれが、
知られざるワケを秘めてたとしても、、、か?」
A 「 ・・・はっ?」
だよな、、、
我ながら変な事を言ったのは認める。
A 「 転入してきて知り合いすら居ない私に、
1番に仲良くして親身になってくれたのは事実です。
でも、ただの昨日今日の仲なのに・・・」
有 「 自分の事否定されたり責められたり、
プライドが許さないってか。。。」
A 「 当たり前です。。。
親しき仲にも礼儀ありって言うじゃないですか。」
有 「 結局親しいんかい。」
A 「 例え文句ですよ。」
有 「 まぁ勝手な解釈やけど、
優子にとってはアレがあいつなりの礼儀なんよ。」
A 「 アレって、、、?」
有 「 車内での言葉。」
Aの事を心底想ってるからこそ、
真っ直ぐに出た言葉。
有 「 ただな。」
A 「 ・・・?」
有 「 薬を自己判断で飲まないのは、
誰も許さん事やけどな。ましてや倒れとるし。」
A 「 お説教は勘弁してください。」
有 「 お説教せざるを得ない事をするのは、
勘弁してもらいたいわな。(呆)」
A 「 保健の先生のくせに。(ボソ)」
有 「 もうえぇ、なんも言わんわ。
その代わり、もう何があっても知らんからな。」
小生意気な奴やな。。。
さすがに腹が立ってAを残してその場を離れた。
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ゆー - 毎日更新があるので楽しみにしています。敦ママのお説教が好きでした。何処かで麻里子様や有華ちゃんとのお話とかも好きです。こらからも楽しみにしています。 (2021年1月23日 2時) (レス) id: 95fe1cab5e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優菜 | 作成日時:2021年1月14日 18時