処置室 ページ29
咲子side
香奈先生がAちゃんを連れて来てくれたから、
即座にラインを確保してフェジンを入れた・・・
香 「 採血して検査回しちゃうね・・・
咲子、そっちはライン取れた？」
咲 「 ・・・・・・こっちはOK。」
智 「 SpO294%、脈拍96です・・・」
香 「 カニューレ着けて酸素入れて？」
智 「 はいっ。」
咲 「 顔色悪いね・・・」
香 「 貧血で嘔吐しちゃってたからね､､､
あ、そうだ､､､非常階段、掃除しなきゃ・・・」
智 「 同僚に頼んでみます。
先生たちはAちゃんに着いてて下さい。」
香 「 智、よろしくね。」
智 「 はいっ。あっ、酸素入れました。
あと、検査にも回して来ます。」
咲 「 智ちゃんありがとう。(微笑み)」
香 「 よろしく。(微笑み)」
香 「 Aちゃん〜、もう大丈夫だからね〜。」
咲 「 もう大丈夫だよ〜。(微笑み)」
A 「 うぅ､､､ﾊｧ・・・うっ､､､(ｺｸﾝ)」
薬を入れてるとはいえまだね・・・
鉄欠乏性貧血で走って逃げるなんてよく出来るよ､､､
咲 「 気持ち悪いよね・・・
大丈夫だから戻しちゃってもいいからね｡｡｡(撫)」
香 「 そうだよ、無理しなくていいからね｡｡｡」
A 「 うぅ､､､うっ・・・(ｺｸﾝ)」
咲 「 大丈夫だからね・・・(撫)」
顔を歪めて気持ち悪そうにしてるAちゃんの、
背中をゆっくり摩る・・・(撫)
A 「 ぅっ､､､おえっ・・・ﾊｧﾊｧ､､､(汗)」
咲 「 おぉ､､､大丈夫だよ〜・・・」
香 「 無理しなくていいからね。(撫)」
──ガラガラッ､､､
？ 「 Aちゃん大丈夫かっ？(汗)」
咲 「 あっ、前田先生っ。」
香 「 オペ、終わったんですか？」
前父 「 それは終わったけど､､､Aちゃんは？」
香 「 診察をしようとしたら逃げちゃって、
それで貧血症状が酷いのでフェジン入れてます。」
前父 「 そうか・・・ありがとう。(ﾎｯ)」
咲 「 いえ､､､」
前父 「 あとは母さんに任せとくから、
母さんが来たら2人は仕事に戻っていいよ。」
香 「 あ、分かりました。ありがとうございます。」
咲 「 すみません､､､(汗)」
前父 「 いや、いいんだよ。(微笑み)
じゃあもう少しよろしく頼むね。」
香・咲 「 はいっ。」
手をヒラっと振って処置室を出てった前田先生。
何でもこなす腕の良い頼れる先生なんだよね｡｡｡
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作者名：優菜 | 作成日時：2020年12月20日 17時
