学校 ページ24
莉乃side
1週間ぶりくらいに部活に顔を出して、
真っ白なキャンバスを広げて新作を描き始めた。
〜1時間後・美術室〜
莉 「 ふぅ・・・(笑)」
由 「 おっ、珍しいね〜莉乃〜。」
莉 「 まぁねー。(ﾆﾔ)」
由 「 なに、入部1年にして、
ようやく本気で絵に目覚めたとか？(笑)」
莉 「 ま、そんなとこかなー。(ﾆﾔ)」
由 「 なに、怖いんだけど､､､(苦笑)
ちなみに聞くけど、なに描いてるの？」
莉 「 ・・・ひまわり畑と少女。かな・・・」
由 「 コンクール作品？」
莉 「 う、んー・・・」
美術部は夏と冬に1回ずつコンクールがあって、
部員はみんなそこを目指して作品を完成させる。
由 「 莉乃がー絵を描きたくなる時はー・・・(笑)」
莉 「 ときは・・・？」
由 「 寮に1人で帰るのが寂しい時か、
何か頭の中を埋め尽くす邪念から逃れたい時。」
莉 「 ふーん・・・？」
・・・当たってはいる。
由 「 何かあった？」
莉 「 別に、由紀に話す程じゃないって｡｡｡」
由 「 私で良ければ話聞くよ？」
莉 「 だからいいって｡｡｡」
一気に描く気が無くなって席を立った。
画板を外してキャンバスを両手に持つ・・・
由 「 莉乃???」
莉 「 帰る。もうやめた。」
今日のところは・・・お開き。
由 「 なっにそれ､､､！(驚)」
莉 「 また明日。」
由「 あ、うん､､､って､､､！(汗)」
莉 「 お疲れ様ですー。」
キャンバスを準備室に片付けてから、
小さく挨拶をして美術室を出た。
〜数分後・保健室〜
──トントン､､､
？ 「 はい。」
莉 「 失礼しますー・・・」
有 「 おっ、莉乃。珍しいな。(驚)」
莉 「 優子ちゃんは・・・？」
見る限り保健室に誰もいない・・・
有 「 優子なら部活に行ったで。
今日はまだ帰りたくないとか何とかって､､､」
莉 「 ホール???」
有 「 そや、今日はホールって言ってたな､､､」
莉 「 ありがとっ、行ってくるっ。(汗)」
荒く保健室のドアを開け閉めして、
柄にもなく走ってホールに向かった・・・
〜5分後・ホール〜
優 「 ほらぁ左右揃ってない！」
莉 「 ﾋﾞｸｯ)､､､」
優 「 下がる3人！足Flex！」
莉 「 こっわ､､､(汗)」
優 「 ダウンの深さ凸凹！」
曲をかけて通しで踊ってるダンス部員に、
優子ちゃんの厳しいコーチングが響いてる・・・(汗)
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作者名：優菜 | 作成日時：2020年12月20日 17時
